生憎の曇り空でしたが、桜は満開。
時折起こる突風で花びらも舞い始めました。
そんな中の一か月ぶりのレッスン。
20分ほど早く到着したので、そうだ、今のうちに、とマンションの入り口にある桜を眺めつつ、体を整えておくことにしました。
さすがにここで、杖という訳にも、代わりにフルートで、という訳にもいかないので、いつもお湯を入れて持ち歩いている水筒を使う。
一応、人目がないのを確かめて・・・
最初になんちゃってはるかで、ひざを前に出さない動き。
ぶりっこ持ち、拮抗のアジアンダンスをし、蕾の手の内、下段抜き、その反転、
この一連の動きをやっておくと、左圧縮と右解放の体となる。
これを持ち運んだまま、エレベーターに向かって歩き始めて、気が付いた。
「そうか、フルートを演奏するときだけではなく、普段からこの体で暮らせばいいのだな」
恥ずかしながら、まだ「自然に」という思い込みから、日常の動きにはあまり気を配っていなかった。
でも、それは「自然」というよりも、長年培った間に合わせのダサい動きではなかったか?と思いました。
眠っている時以外は、何かしら動き、運動し、仕事をしているのだから、この最適な体(今の私のレベルでの)をもっと使えばよかったんだ・・
と反省しつつ、持ち運んだまま動くと、歩くのも、楽器や荷物を持つのも、ずっとラクになっていました。やれやれ。
そして、レッスン。
「調子はどう?」と植村先生。
「先週までは絶好調だったのですが、実は昨日・・」
と事情説明を。
実は、一昨日、左の前歯(すでに10年前から差し歯なのですが)をガリっと根っこから折ってしまって、昨日の午後、その根っこを抜く、抜歯をしたばかりなのでした。
昨日無事抜歯も終わり、仮の歯を入れていただき、帰宅。
少し痛みもあり、もちろん、フルートは吹いていません。
「今日のレッスンもどうかな?と思ったのですが、痛みもひきましたし、仮歯なら、仮歯の音が出ればいいんじゃないか、とお邪魔しました。
繊細な感覚と同時に、その時々の体でもなんとかできる、という鈍感な感覚も持ち合わせなければいけないな、と改めて思ったりもしたので。
なので、どんな音となるかはわかりませんが、よろしくお願いいたします。でも、昨日の午前中、抜歯前は、絶好調だったんです。」
「はは!そうだね。吉田先生は入れ歯でも関係なく吹けるよ、とおっしゃっていたしね。」
とレッスン開始。
実際、昨日の午前中は、前歯がグラグラしていたにも関わらず、下段抜きの反転による虎拉ぎと火焔の構えに気が付いてしまったせいで、過去最高の納得感ある音となっていたのでした。
バッハのチェロ組曲第5番。
抜歯後初めて吹いたのですが、今までの中では、一番ちゃんと吹けたかも。それもレッスンで。
いつもいまだにレッスンでは緊張したり、気負ったりして酷いのに。
曲に誘われて、まだまだ吹きすぎていた箇所を修正していただいてからは、さらに自由度が増し、良い感じとなりました。
師匠のレッスンの時に、ここまで自由に自分の体をコントロールできたことはかつてなかったかも・・
もちろん音楽的なことに関してのご助言は沢山いただいたものの、スルスルと進むレッスン。
こんなことは初めてです。
そして最後、玄関先に見送ってくださった折に
「・・・まあ、全部が良い感じになってきてるみたいね・・・」
とボソっとおっしゃった。
「!?エっ!?」
と舞い上がる。
こんなことはあまり仰らないのでびっくり。バッハのことか?フルートのことか?私生活のことか?メンタルのことか?と一瞬考えるも「全部」とおっしゃったので、全部ということにしておこう。
最初に体を整えて、その状態を持ち運んだのと、あとは、やはり本当に下段抜きの虎拉ぎと火焔のお蔭だと思います。
昨日は気が付かなっかけれど、これで演奏すると、身体の中がより動き出す。
フルート演奏時と、普段を区別しないように・・というのが本日の気付き。
それなりに変化もしているけれど、やはりまだまだ、そのままふつうのままでは、ダボダボだった、という自覚。
出来ているつもり、というのが一番よろしくない、ということだった・・
・・・・・・
帰宅した夫に、この話をすると
「今日は何の日か知ってる?」
・・・エイプリールフール!?
ログインしてコメントを確認・投稿する