布部駅で新得方面の列車を見送ると、しばらく列車がない。
そこでまずかなやま湖による。
金山駅のある金山地区から湖沿いに車を走らせると金山ダムがある。
昭和42年に建設されたダムである。
このダムにより、金山地区、鹿越地区の300戸の世帯が水没し、根室本線も金山駅〜鹿越駅〜東鹿越駅が水没、線路の付け替えが行われた。
鹿越駅は付け替え区間に仮乗降場が設置されたが、無人地帯であり、利用者もなく、昭和61年に廃止となっている。
ダムの資料館に入ろうとしたが、9時からとのことで断念。
そのままかなやま湖沿いを走ると、かなやま湖の中間地点、鹿越大橋を渡ると東鹿越駅があるところにキャンプ場があった。
温泉施設もあったようだが、今は廃業しているようで建物だけが残っている。
キャンプ場は一面芝生で湖を見るのにちょうどいいところになっており、ドライブ客も一息入れられるようになっている。
キャンプ場から金山駅へ向かう。
金山駅は金山地区の中の駅で、閉校となった金山小学校や商店のある小さな集落にある駅である。
駅舎も健在で、昭和61年までは有人駅だった。
目立つのはおそらく旧国鉄の官舎らしき2階建ての建物。
根室本線のこの区間が主要幹線だったころは、金山駅は運転上の拠点駅だったのだろうか。
しかも廃止された富内線は終点の日高町駅から占冠村を経由してこの金山駅まで路線計画があったのは驚きでもある。
現在も占冠村の村営バスがこの金山駅前を通り、富良野駅まで運行されている。
利用者はどのくらいいるのだろう。
金山駅は対面式ホームのある2面2線の交換駅。
ただ、現在は列車交換はなく、駅舎側のホームのみが使われているようだ。
9時26分、滝川行単行デイーゼルカーが到着。
乗降客はなし。
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