富まないうちに先に老いる。
未富先老の4文字は、
いま中国国民の抱く不安感を物語っている。
61年ぶりに人口減少となった中国は、
人口総数ではインドに抜かれて世界第二位にり
少子高齢化がいよいよ深刻になっている。
日本が1990年代に少子化に転じて以来、
2020年には年間の出生数が100万人を切り、
昨年はコロナの影響もあって80万人にも届かなかった。
一方の中国は全人口が日本の10倍以上で、
昨年の出生数が1000万人を切ったとされ、
日本と同じような流れをたどったら、
そのインパクトは日本とは比較にならないだろう。
生産年齢人口(15歳以上65歳未満)が
今後減少することになると世界の工場とされる中国経済への
影響は避けられない。
そして年金問題も高齢者の増加が若年層負担増につながり、
将来不安がつきまとう。
一人っ子政策の弊害が叫ばれ、政府は政策を見直したが、
遅きに失し、若い層は生活に追われ結婚も子育てもままならない。
大中国の経済成長が鈍化すれば、
世界経済への影響ははかいりしれない。
中国共産党のあり方が国内はもちろん、
国外からも厳しく問われることになるだろう。
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