これだけ時代が進んでも、
これだけ国々が一つにつながっていても、
これだけ経済が国同士で依存しあっても、
独裁者はどんな時代にもあらわれるものだ。
中国の習近平首席が、二期10年と決められた
国家主席の法律を改訂して、異例の3期目へと突入した。
人事も、習近平にイエスとしかいわないような近しい人材で固め、
そして意に沿わない実力者を引退に追い込み、
強固な独裁体制を確立した。
共産党大会はこうして閉幕したが、
長期にわたる権力は腐る。
これは中国に限らず、どの国ででも起きることを
歴史がずっと語っている。
そもそも、現在のロシアのプーチン政権が反面教師だろう。
世界一の強国を目指すと声高らかに宣言しているが、
かつてのような自国を世界の中心であると考え、
その他の国は劣っていると蔑む華夷思想の時代を
再び狙っているとしたら、それは大きな間違いだ。
現に華夷思想の現代版ともいえる、
習近平首席お気に入りの一帯一路構想は、
すでに歪みがでている。
たった1人の人物に権力を集中し、回りがつき従うような国家と、
欧米や日本などの自由主義、民主主義の国は
どう向き合っていくべきか、悩ましい時代になりそうだ。
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