今年は原点回帰ということで、予告編も面白そうだし、評判も良いようなので、観に行ってきた。ただ、自分はテレビも劇場版もアドバンスジェネレーション以後は見ていない。
今作の脚本は米村正二で、首藤剛志が一部脚本としてクレジットされている。アニメスタイルの首藤剛志のコラムによると、ポケモンアニメ開始時点で終わらせ方の構想があったようで、それがどんなものかは明らかではないが、おそらく少年時代(あるいは青春)の終わりという形になるのだろうと予想していた。
なので、今度の劇場版がその当初構想をベースにしてるのではないかと思って観に行ったのだが、結局「冒険は続く」で終わっていた。そりゃそうか。
サトシとピカチュウは、その人気ゆえに20年以上ずっと夢追い人として描かれることとなってしまった。よくある長期継続アニメの宿命とはいえ、ファンから永遠に目標に到達できないというネタキャラとして扱われることもある。実際のテレビ放送では、紆余曲折もあったようだけど。
どうせ今回の映画は完全パラレル設定のようだから、一度はほんとにサトシの冒険の終わりを描いてもよかったんじゃないかなー。
自分が観たのはレイトショーだったので、周囲は大人ばかりだった。初期ポケモン世代を引き付ける設定だからだろうか、ほぼ満席だった。その観客が一番ざわついたのが、今回出番がなかったもののエンディングで1カットだけ登場したタケシのところだった。
ログインしてコメントを確認・投稿する