予告編を見て、映画「クロニクル」を連想した。「クロニクル」は、超能力を得た高校生たちの友情を描いた傑作青春SF映画だ。なので、「クロニクル」のハッピーエンド版みたいなものを期待した。
実際に観た映画は、むしろ「ブレックファスト・クラブ」のSF版だった。
「ブレックファスト・クラブ」というには、体育会系、その取り巻き、オタク、不良、不思議ちゃんといった、学校内ヒエラルキーが異なる者たちが、補習授業のために一晩を共にし、それぞれの境遇を語ることで、互いを一人の人間として認め合うが、それはその夜限りで、翌日にはそれぞれのヒエラルキーに帰っていくという、1985年の青春映画だ。
「パワーレンジャー」の場合、それぞれの境遇を語り、お互いを仲間と認め合うことで、ついにパワーレンジャーに変身できるようになるという展開で、だいたいそこまでに映画の3分の2以上の時間を使っている。この辺りを気に入るかどうかは、人によりそう。
変身後は、まぁ大体期待したとおりに話が運ぶし、映像は豪華だし、細かいところで東映戦隊物のお約束を拾ってく努力が見られるので、基本満足。
(参考リンク:クロニクル予告編)
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