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2011年12月01日22:27
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11月に観たもの記録
11月はなんと映画を観ていない！あまり心惹かれるものがなかったのだ。
『ラビット・ホール』は観ようと思っているのだけど、
『源氏物語』はどうしよう。うーむ。
ステージ観劇は振返ってみれば多かった。このところ突発的に行くので。
展覧会も大小とりまぜて結構見たと思う。
＜ステージ＞
・岸田國士傑作短編集『明日は天気』『驟雨』『秘密の代償』
（紀伊國屋サザンホール）11月5日
http://
なんでもないやりとりのようでいて、絶妙の会話。
何を省略し、何を語るべきか、会話が実に自然で気がきいている。
謙譲語、敬語などの言葉尻がきれいで心地よい。
そういえば「布団を敷く」ではなく「床（とこ）をのべる」だったなあ、
などと今は使わなくなってしまった言葉を思い出した。
せっかくの海辺の宿で雨に降りこめられる若い夫婦を描いた『明日は天気』も、
新婚でありながら夫への幻滅と不安で心が揺れる若い妻と伯父夫婦の『驟雨』も、
テーマそのものは今の時代にも通じる普遍性を感じる。
少し長めの『秘密の代償』は虚々実々のやりとりがスリリングで面白い。
他二篇がスケッチ風なのに対し、一番ドラマティックで見応えがあった。
文学座の皆さんの演技はそれぞれ堅実で安心して楽しめたが、
女性陣の手足がすらりと長くて、昔の着物姿とは違うなあ、と実感。
こういう物語だと、やや寸詰まりの体系のほうがぴたっとくるのだ。
最後の話の奥様など、杉村春子さんだったら素晴らしくはまって、
無類に面白かったろうな、などと思った。
・ROCK OF AGES（東京国際フォーラムCホール）11月6日
http://
去年以来愛読している明星さんブログを読んでいると、
やはりどんな活躍ぶりか観たくなって、千秋楽に拝見。
いやもう圧巻！ワキだけれど八面六臂の大活躍。
歌は聴かせるし、誰よりも動いて踊ってるし、笑いもきっちり取るし、惚れ惚れ。
高橋由美子さんがなさってた、店のオーナー・ジャスティスなんか、
本当は明星さんくらいハクがある方にやってほしかったような。
川平慈英さんのロニーも相変わらずの上手さで舞台をぐいぐい引っ張る。
主役ドリューの西川さんに文句はないけれど、
やっぱり日本人って赤毛ものの格好は浮くような気がする。
ともあれ、明星さん、バンドの前嶋さん、大くんを観られて嬉しかった。
・天守物語（新国立劇場中劇場） 11月9日
http://
泉鏡花の『天守物語』は私にとってあまりにも大切で特別な作品なので、
いろいろ思うところがありすぎて、かえって感想が書けなくなってしまっていた。
（わざわざ白井さんや篠井さん、平岡くんのアフタートークまでメモしたのに）
遅ればせながら短めに感じたことだけ。
配役）篠井さんの富姫、凛として申し分なし。台詞はすっきりとしてよく通る。
玉三郎さんに比べると、嫋嫋たるうつくしさというよりは、
しっかりと芯の通った女性という感じ。
奥女中・薄の江波杏子さんも同じく凛として良い。
平岡くんの図書之助は初々しく、篠井＠富姫とのバランスがよくて好印象。
苦言を呈したいのは亀姫。あれじゃただのギャルです。
はじけていても姫の品位は感じさせて欲しい。
三人の女の童のうちの一人が飛鳥井みやちゃんだったのに気付かなかった！
演出）奥行きの深い舞台を生かし、3つのセリが複雑に動いてすうっと寄り合い、
富姫の歩く道が中空に出現してゆくのは神秘的でよかった。
でも冒頭や中盤で近江之丞桃六や富姫を現代風な衣裳でわざわざ見せるのは、
いささか理に勝ちすぎた入れごとで余計だった気がする。
衣裳）重みのある衣裳の色は綺麗だったけれど、
和風というより大輪のダリアのような洋風なイメージも。
欲を言えば富姫の衣裳、せっかくお召替えしても
色の感じが全部同じようだったのがちょっと勿体ない。
・平成中村座十一月大歌舞伎昼の部
『双蝶々曲輪日記』『お祭り』『義経千本桜』（浅草 平成中村座) 11月23日
http://
・スタジオ アーキタンツ１０周年記念公演
『トキ』『譜と風景』『ラフマニノフ・ピアノコンチェルト第3番』
（芝 メルパルクホール）11月25日
http://
＜展覧会＞
・七代目市川團十郎展（早稲田大学演劇博物館）11月5日
http://
江戸歌舞伎を代表する七代目市川團十郎（1791〜1859）ゆかりの展示。
役者絵もいっぱいあって楽しい。
「歌舞伎十八番」を制定した人でもあるから、その十八の演目それぞれの絵と、
あらすじなどの説明映像も流れていた。
観ているとまた歌川国芳のことを思い出してしまう。
個人的には地方巡業で泊まった家で着用したという
着物や浴衣がとても素敵だと思った。
こういうふうにちゃんと保存されていることに感激。
・法然と親鸞ゆかりの名宝（東京国立博物館）11月12日
http://
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改めて肖像画を見ると、お二人の顔がみごとに対象的なのに驚く。
法然はおだやかで、親鸞はどの絵を見ても眉がぴっと10時10分型に上がっている。
それぞれの生涯を描いた絵巻物も面白かったのだが、仏像立像にやはり惹かれた。
見た順番で言うと、
�＾ぬ鐶貿〕萠�像[法然一周忌供養のため造られたもの]（京都・知恩寺）
正面から見るお顔がとても良い。あきらかに若者のお顔。
勢いがあり、瑞々しくて素晴らしかった。
��阿弥陀三尊坐像（神奈川・浄光明寺）の左右の像
彫が深くエキゾチックな美形で、結いあげた髪型も素敵。お美しい
��聖徳太子立像（茨城・善重寺）
凛としたまなざしで非常に惹きつけられた。
まさしく”日出づる国の天子”というイメージ！彩色も綺麗。
・古川幹広作品展（築地 聖路加画廊） 11月19日
http://
毎年ここでなさっている個展。静物画のリアル感がすごい。
からすうりやぶどうなどの下にある木材の質感が実物のようだった。
でもやはり暗闇に浮かぶような白百合の妖しい美しさは格別。
・紙のジャポニズム[久保修 切り絵]（伊勢丹新宿店アートギャラリー）11月21日
http://
http://
「ありすとてれす」藤田さんのお勧めで急遽拝見。
繊細で力強い日本の風景。京都の細かい格子戸など、とても綺麗。
立体的になっていて、影の部分をも含めての見せ方になっているのに感心。
・ウフィツィ・ヴァーチャル・ミュージアム展（イタリア文化会館） 11月26日
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＜旅・散策・ロケ地めぐり＞
・流山 11月13日
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2年ぶりくらいに上京なさったエリさんをご案内して、久々の流山。
歩くのは私も2年ぶり。ゆっくり歩いて丹午の渡しに辿りついたのは夕刻。
ちょうど真っ赤な夕焼けが見えて素晴らしい空。しばらく眺め入った。
・天王洲〜品川 11月14日
http://
埋立地のビル街は苦手だからこのあたりはなじみがないのだが、
船のマストや操舵のかたちをかたどったようなデザインの新東海橋や、
水辺沿いに歩ける木道のテラスなどは悪くなかった。
道に沿って植わったツワブキがいっせいに花をつけていたっけ。
・築地テラス 11月19日
http://
・横浜 11月20日
http://
・浅草 11月23日、11月27日
http://
平成中村座に足を運んだおかげで待乳山聖天にお参りしたり、
その近くを巡回している無料のパンダバスに初めて乗ったりして楽しかった。
勘太郎くんの襲名披露のお練りの日には、
浅草ROX前からパンダバス上野ルートにも乗ってみた。
やっぱり浅草って好きだなあ。気持ちがなごむ。
＜TV＞
・朝ドラ『カーネーション』
http://
このドラマはほんとに面白い！テンポも申し分なし。
短い1カットのために、どれほど作り込んでいるのかと毎回うなる。
鼻歌も謡もちゃんと場面に関連した内容で奥が深い。
自動扇を旦那に買ってもらえ、と芝居がかって甘えるような女言葉を使って見せる
木ノ内のおっちゃんの向こうに、文楽のポスターが見えるなんていうのも心憎い。
「うちは本気で作るんや！」と啖呵を切る糸子にはつくづくしびれた。
この時バックに流れたのはカスタネットとバンドネオンの『葛藤』だ。
カッコイイ〜！
「人は着るもんで変わるんや」まことにその通り。
足の立たぬ糸子をおぶって祝言の会場まで走り、
自分の花嫁衣装まで貸してやる奈津にもぐっと来た。
女たちの男前ぶりがたまらない。
・土曜スペシャルドラマ『蝶々さん』
http://
あおいちゃんはいじらしく可愛く、とても良かったのだが、
アップ多用、やたらBGMも鳴り響き、なにやらずいぶんベタだなあと思ったら、
私の苦手な某氏演出ではないか！
CGはめ込みのわざとらしさにもため息。磐音でもさんざんがっかりしたもの。
この方がやるといつも漫画みたいになってしまうのだ。
ということで一気に気持ちが引いてしまい、残念だった。
蝶とフランクリンが出逢う庭園は、鳩山会館かな？
野田さん登場の明治時代の歌舞伎座ロビーは、
東京国立博物館本館の二階のように思えた。
『ラビット・ホール』は観ようと思っているのだけど、
『源氏物語』はどうしよう。うーむ。
ステージ観劇は振返ってみれば多かった。このところ突発的に行くので。
展覧会も大小とりまぜて結構見たと思う。
＜ステージ＞
・岸田國士傑作短編集『明日は天気』『驟雨』『秘密の代償』
（紀伊國屋サザンホール）11月5日
http://
なんでもないやりとりのようでいて、絶妙の会話。
何を省略し、何を語るべきか、会話が実に自然で気がきいている。
謙譲語、敬語などの言葉尻がきれいで心地よい。
そういえば「布団を敷く」ではなく「床（とこ）をのべる」だったなあ、
などと今は使わなくなってしまった言葉を思い出した。
せっかくの海辺の宿で雨に降りこめられる若い夫婦を描いた『明日は天気』も、
新婚でありながら夫への幻滅と不安で心が揺れる若い妻と伯父夫婦の『驟雨』も、
テーマそのものは今の時代にも通じる普遍性を感じる。
少し長めの『秘密の代償』は虚々実々のやりとりがスリリングで面白い。
他二篇がスケッチ風なのに対し、一番ドラマティックで見応えがあった。
文学座の皆さんの演技はそれぞれ堅実で安心して楽しめたが、
女性陣の手足がすらりと長くて、昔の着物姿とは違うなあ、と実感。
こういう物語だと、やや寸詰まりの体系のほうがぴたっとくるのだ。
最後の話の奥様など、杉村春子さんだったら素晴らしくはまって、
無類に面白かったろうな、などと思った。
・ROCK OF AGES（東京国際フォーラムCホール）11月6日
http://
去年以来愛読している明星さんブログを読んでいると、
やはりどんな活躍ぶりか観たくなって、千秋楽に拝見。
いやもう圧巻！ワキだけれど八面六臂の大活躍。
歌は聴かせるし、誰よりも動いて踊ってるし、笑いもきっちり取るし、惚れ惚れ。
高橋由美子さんがなさってた、店のオーナー・ジャスティスなんか、
本当は明星さんくらいハクがある方にやってほしかったような。
川平慈英さんのロニーも相変わらずの上手さで舞台をぐいぐい引っ張る。
主役ドリューの西川さんに文句はないけれど、
やっぱり日本人って赤毛ものの格好は浮くような気がする。
ともあれ、明星さん、バンドの前嶋さん、大くんを観られて嬉しかった。
・天守物語（新国立劇場中劇場） 11月9日
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泉鏡花の『天守物語』は私にとってあまりにも大切で特別な作品なので、
いろいろ思うところがありすぎて、かえって感想が書けなくなってしまっていた。
（わざわざ白井さんや篠井さん、平岡くんのアフタートークまでメモしたのに）
遅ればせながら短めに感じたことだけ。
配役）篠井さんの富姫、凛として申し分なし。台詞はすっきりとしてよく通る。
玉三郎さんに比べると、嫋嫋たるうつくしさというよりは、
しっかりと芯の通った女性という感じ。
奥女中・薄の江波杏子さんも同じく凛として良い。
平岡くんの図書之助は初々しく、篠井＠富姫とのバランスがよくて好印象。
苦言を呈したいのは亀姫。あれじゃただのギャルです。
はじけていても姫の品位は感じさせて欲しい。
三人の女の童のうちの一人が飛鳥井みやちゃんだったのに気付かなかった！
演出）奥行きの深い舞台を生かし、3つのセリが複雑に動いてすうっと寄り合い、
富姫の歩く道が中空に出現してゆくのは神秘的でよかった。
でも冒頭や中盤で近江之丞桃六や富姫を現代風な衣裳でわざわざ見せるのは、
いささか理に勝ちすぎた入れごとで余計だった気がする。
衣裳）重みのある衣裳の色は綺麗だったけれど、
和風というより大輪のダリアのような洋風なイメージも。
欲を言えば富姫の衣裳、せっかくお召替えしても
色の感じが全部同じようだったのがちょっと勿体ない。
・平成中村座十一月大歌舞伎昼の部
『双蝶々曲輪日記』『お祭り』『義経千本桜』（浅草 平成中村座) 11月23日
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・スタジオ アーキタンツ１０周年記念公演
『トキ』『譜と風景』『ラフマニノフ・ピアノコンチェルト第3番』
（芝 メルパルクホール）11月25日
http://
＜展覧会＞
・七代目市川團十郎展（早稲田大学演劇博物館）11月5日
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江戸歌舞伎を代表する七代目市川團十郎（1791〜1859）ゆかりの展示。
役者絵もいっぱいあって楽しい。
「歌舞伎十八番」を制定した人でもあるから、その十八の演目それぞれの絵と、
あらすじなどの説明映像も流れていた。
観ているとまた歌川国芳のことを思い出してしまう。
個人的には地方巡業で泊まった家で着用したという
着物や浴衣がとても素敵だと思った。
こういうふうにちゃんと保存されていることに感激。
・法然と親鸞ゆかりの名宝（東京国立博物館）11月12日
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改めて肖像画を見ると、お二人の顔がみごとに対象的なのに驚く。
法然はおだやかで、親鸞はどの絵を見ても眉がぴっと10時10分型に上がっている。
それぞれの生涯を描いた絵巻物も面白かったのだが、仏像立像にやはり惹かれた。
見た順番で言うと、
�＾ぬ鐶貿〕萠�像[法然一周忌供養のため造られたもの]（京都・知恩寺）
正面から見るお顔がとても良い。あきらかに若者のお顔。
勢いがあり、瑞々しくて素晴らしかった。
��阿弥陀三尊坐像（神奈川・浄光明寺）の左右の像
彫が深くエキゾチックな美形で、結いあげた髪型も素敵。お美しい
��聖徳太子立像（茨城・善重寺）
凛としたまなざしで非常に惹きつけられた。
まさしく”日出づる国の天子”というイメージ！彩色も綺麗。
・古川幹広作品展（築地 聖路加画廊） 11月19日
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毎年ここでなさっている個展。静物画のリアル感がすごい。
からすうりやぶどうなどの下にある木材の質感が実物のようだった。
でもやはり暗闇に浮かぶような白百合の妖しい美しさは格別。
・紙のジャポニズム[久保修 切り絵]（伊勢丹新宿店アートギャラリー）11月21日
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「ありすとてれす」藤田さんのお勧めで急遽拝見。
繊細で力強い日本の風景。京都の細かい格子戸など、とても綺麗。
立体的になっていて、影の部分をも含めての見せ方になっているのに感心。
・ウフィツィ・ヴァーチャル・ミュージアム展（イタリア文化会館） 11月26日
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＜旅・散策・ロケ地めぐり＞
・流山 11月13日
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2年ぶりくらいに上京なさったエリさんをご案内して、久々の流山。
歩くのは私も2年ぶり。ゆっくり歩いて丹午の渡しに辿りついたのは夕刻。
ちょうど真っ赤な夕焼けが見えて素晴らしい空。しばらく眺め入った。
・天王洲〜品川 11月14日
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埋立地のビル街は苦手だからこのあたりはなじみがないのだが、
船のマストや操舵のかたちをかたどったようなデザインの新東海橋や、
水辺沿いに歩ける木道のテラスなどは悪くなかった。
道に沿って植わったツワブキがいっせいに花をつけていたっけ。
・築地テラス 11月19日
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・横浜 11月20日
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・浅草 11月23日、11月27日
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平成中村座に足を運んだおかげで待乳山聖天にお参りしたり、
その近くを巡回している無料のパンダバスに初めて乗ったりして楽しかった。
勘太郎くんの襲名披露のお練りの日には、
浅草ROX前からパンダバス上野ルートにも乗ってみた。
やっぱり浅草って好きだなあ。気持ちがなごむ。
＜TV＞
・朝ドラ『カーネーション』
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このドラマはほんとに面白い！テンポも申し分なし。
短い1カットのために、どれほど作り込んでいるのかと毎回うなる。
鼻歌も謡もちゃんと場面に関連した内容で奥が深い。
自動扇を旦那に買ってもらえ、と芝居がかって甘えるような女言葉を使って見せる
木ノ内のおっちゃんの向こうに、文楽のポスターが見えるなんていうのも心憎い。
「うちは本気で作るんや！」と啖呵を切る糸子にはつくづくしびれた。
この時バックに流れたのはカスタネットとバンドネオンの『葛藤』だ。
カッコイイ〜！
「人は着るもんで変わるんや」まことにその通り。
足の立たぬ糸子をおぶって祝言の会場まで走り、
自分の花嫁衣装まで貸してやる奈津にもぐっと来た。
女たちの男前ぶりがたまらない。
・土曜スペシャルドラマ『蝶々さん』
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あおいちゃんはいじらしく可愛く、とても良かったのだが、
アップ多用、やたらBGMも鳴り響き、なにやらずいぶんベタだなあと思ったら、
私の苦手な某氏演出ではないか！
CGはめ込みのわざとらしさにもため息。磐音でもさんざんがっかりしたもの。
この方がやるといつも漫画みたいになってしまうのだ。
ということで一気に気持ちが引いてしまい、残念だった。
蝶とフランクリンが出逢う庭園は、鳩山会館かな？
野田さん登場の明治時代の歌舞伎座ロビーは、
東京国立博物館本館の二階のように思えた。
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