mixiユーザー(id:10159995)

2023年01月11日07:04

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無力な抑止力

「聞く力」に代表されるように
岸田首相は「力」がお好みのようだ。

いまは、防衛費を増額して、
とにかく敵地攻撃力あらため、反撃能力に力をいれている。

将来世代のために、今の国民が責任を持とうと
防衛費増額は増税で賄うと表明している。

今回の反撃能力強化は、ロシアのウクライナ侵攻や
北朝鮮のあいつぐミサイル発射、中国の対台湾問題など
国際社会の不安定化への対応としている。

そして、こうした動きに反撃能力は抑止力なる
というのが、国民への説明の骨子だ。

だが、核を保有することが抑止力になるとしていたが、
ロシアはその核兵器使用を匂わせているように
抑止力などは何にも意味を持たない。

ましてや島国日本は海からの侵略はある程度防げても、
空からの攻撃には弱点だらけだ。

海岸線に多数建設されている原子力発電所は、
ミサイル攻撃に耐えられるとは思えない。

陸続きではないから、攻撃されたらどこに逃げればいいのか。
ウクライナのように他国への避難はむずかしい。

永久中立国スイスは高い軍事力を持って
ハリネズミ論で国を守っている。
これは攻撃されたら、反撃しますよと言う姿勢だ。
これも中立国だからこそ成り立つ理屈だ。

日本は、日米同盟を強化し、中国と対立する立場であり、
スイスのような、中立性はない。

だから反撃能力を持ったからといって
スイスのような、ハリネズミ政策を隣国が考慮することはない。

第一、情報戦にからっきし弱い日本が、
飛んでくるミサイルを未然に感知したり、
複数のミサイルによる同時攻撃をうけた場合
これを撃ち落とすなんてことできるのか。

しかも一極集中の大都市が多い、
反撃能力があるぞ、だけの威嚇で相手が手を引く
抑止力効果なんて考えられない。

岸田首相がいまいちばん磨くべき力は、
78年間戦争してこなかった平和国家を背景にした外交力、
まさにその「力」ではないだろうか。

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