日米貿易交渉は大枠で合意し、9月に署名する見通しだ。
しかも合意内容は概ね、TPP枠内に収まっているという。
だったら、トランプ大統領のTPP離脱騒ぎはなんだったのだろう。
日本は農産物で譲歩して、自動車関税撤廃では
先送りということが目立つ程度で、
具体的な合意内容はまだはっきりしていない。
ひとつだけいえるのは、トランプ大統領が来年の選挙を控え、
農業団体と自動車業界からの支持を取り付けるために、
決着を急いだというのが実情だ。
昨日の安倍首相との記者会見も、
トランプ大統領側からの強い要請で一方的に開かれたようだ。
安倍首相からトウモロコシを大量に買い付けるという言質をとろうと
必死の大統領に、半ばあきらめ顔の首相が印象的だった。
日米貿易交渉はもちろん、世界経済を揺るがしているのも
すべてはアメリカ大統領選挙のためで、
米国の身勝手さばかりが目立つ一方で、
G7の存在感が軽くなっていることがよく分かる。
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