海で暮らしているから魚へんに京となったのだろうが、
鯨は立派な哺乳類であり、野生動物だ。
野生動物といえば、WWFの発表によると、
地球温暖化がこのまま進むと
2100年までに35の優先保全地域で野生動物の50%が
絶滅する恐れがあるという、
鯨といえば、日本がIWCから離脱したことで賛否が分かれている。
調査捕鯨を続けてきた日本は、IWCに加盟していても、
昔から鯨を捕獲して食べてきた日本の食文化への理解が進むわけでもなく、
そこに限界を感じたことから、商業捕鯨を再開するために、
離脱を決めた、ということのようだ。
だが、1962年にピークだった鯨肉への需要は、
現在一割ほどに減少し、果たして食文化といえるかどうか怪しい。
離脱のもう一つの理由に、将来、食糧難になったときに備え、
捕鯨技術を継承することもあるが、
そこで、問題になるのが、鯨が野生動物であるということだ。
野生動物が急激に減少している現実から、
商業捕鯨に、強く反発する国が多いのもうなづける。
クロマグロなどの海洋資源保護で、
中心的な役割を果たしている日本が、
鯨保護には後ろ向きというのも、整合性がとれない。
食文化を理由に、IWCから離脱して国際社会に背を向けるのは、
果たして日本にとって、利がどこにあるのか疑問が残る。
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