今から130年以上昔、明治14年のこと、
1500万円の国費を投じた事業を、
わずか30万円で、民間に払い下げようとした事件があった。
その価格実に、50分の1。
ことは地方新聞報道に始まって、中央紙へと飛び火。
ついには天皇の裁決によって、払い下げが取り消しとなった。
と、取り上げていたのは、毎日新聞のコラム。
構造は森友学園の国有地払い下げ疑惑とうり二つだが、
違うのは、森友の場合は、担当した近畿財務局長が、
資料を破棄したという国会答弁による論功行賞で、
国税庁長官に栄転したことと、
疑惑が有耶無耶になろうとしている点だ。
この差はなにか、
国民ウケする大相撲のスキャンダルに時間を割き、
これほどの政府の不正を報道しきれない、マスコミの力のなさである。
出すべきウミは、相撲界ではなく政界であると、
毎日新聞のコラム氏は嘆いていた。
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