パリで起きたISによるテロは、死傷者が400人を超す大惨事となり、
フランスのオランド大統領は“これは戦争行為だ”と、国民が一つなることを訴えた。
今年1月にムハンマドを風刺漫画にした新聞社が襲われ、
12人が犠牲になってから10ヶ月後、こんどはパリ市民が無差別攻撃の犠牲となった。
フランスが有志連合に参加して、シリアを爆撃したことへの報復だと
ISは犯行声明を発表し、報復はまだ始まったばかりだとしている。
大統領のみならず、フランス国民は、ISに断固たる報復をするとしているが、
この憎悪の連鎖はどこまで続くのか。
以前に東欧ツアーに参加したとき、5つの国境を県境のように通過したので、
ああ、EUは一つの国だなと実感したが、この人・物・金の自由往来によって、
ベルギーで組織されたテロまでが、フランスに持ち込まれたことは皮肉だ。
しかも、テロリスト達は流ちょうなフランス語を喋る自国育ちで、
その予備軍は1万人いるのではないかといわれている。
ISを打倒するとオランド大統領は宣言したが、
米国を始めとする有志連合の作戦は、どこまで奏功しているのか、
掴みきれないまま、その一方では子どもなど一般人の犠牲者も増えている。
欧州では、イスラム教圏からの移民、難民が多く、
今回のテロを契機に、彼らを排斥、迫害する動き強まり、
新たな悲劇が起こる心配も捨てきれない。
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