●『黒焦げ』13/03/27いつも真夜中に襲ってくる暗闇を必死で逃げまどい後ろから羽交い締めにされながら、重くのし掛かるはかない面影にうつ伏せになってのたうち回るどのくじを引いたとしても逃れる見込みがないのは始まりから分かっている淡く鮮やかな真珠に
私のような、ろくに文章も読めない、ろくな文章も書けない者が、詩などいう物を書いている。何故書くのか、といえば、おそらく脳ミソのどこかにある、詩の世界に通じる扉を、私の誰かが開くと、黒い闇の手が伸び、私の全てを掴み、行きたい所までタダで連れ
黒い霧が晴れると激しいのどの渇きに気づく連なる衝撃をベースに通学路が揺れる安物のスニーカーは脳に響く 学生帽に埋まったタクシーが追い越していく ブルジョアか?建物までの距離は1:1:√2 (合ってるのか?) ひとよひとよにひとみごろ何で2を走らな
マイミク物の怪氏による、限定技法解説を受けて(っていうか勝手に読んで)試しに詩作したものです。(物の怪氏の日記のURL公開については許可を頂いています。)物の怪氏解説文のURLhttp://m.mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=41695506&id=1928490139&『朝もやの
ひょん毛もんと言われるだけではおさまらない。ひょん毛で尚且つ「いじ坊」らしい。いじ坊は意地坊。意地っ張りとか頑固者とかいう意味。何がいじ坊だったのかよく分からない。兄弟の服は弟は青系私はそれ以外。だから青は着ない。そのことか?ケーキは食べな
私は母によればひょん毛もんらしい。ちっちゃい頃からひょん毛もんだと。ひょんは、ひょんな事からの、ひょん。木の幹からひょんと出てるのが、ひょん。腕や首からひょんと出てるのが、ひょん毛。何でもない所からひょんと出ていると妙に可笑しい。たくさん生
鼻先の空に点が動いているちいさな虫はアブラに濡れた地に降り立つしばらくして遠く地平線のむこうを昇ってくる掌が左目で捉えられるしかし、未だにアブラを舐めている 未来は確定していない掌は逸れてふたたび地平線へと消え去るかもしれないそれでも爆風に
恋は不随意筋 愛は随意筋 恋はどうにもならない感情 愛はどうにかしようとする意思勝手に震えた片方の心がいつのまにか私を赤に染め出来た赤い矢印が私を動かす動いた私は赤を守ろうともう片方の心を赤に染めいつまでも私は赤い
おー!へー、そー。ぼくのおへそは、あなボコでいとこのおへそは、バッテンでおじさんのおへそは、でべそーへー、そー。おへそのゴマはたべちゃいけませんマズイーみんなたべたことないのー?ぼくはありもたべたことあるよーへー、そー。ありはおいしいのとす
しっぽ、しっぽ ぼくのしっぽさるがぼくからいなくなるってかなしい、かなしいってちっちゃくなってさわってみてもさよならって しっぽ、しっぽ もういなくなる?さよならしっぽ、しっぽ
(piano) Jun−gle 人を寄せつけず 暗闇の中で Jun−gle 澄みきった水が ひっそりと流れ (forte,prestissimo) Oh! 重力に逆らえず堕ちてゆく僕は君の前で 初めて跪いてすがりついて胸に顔を埋め (p) 君は乱暴に僕を、
ちっちゃいのにおっぱいが好き壁にかかったおっぱいは見ないつくえの奥のおっぱいは内緒ミッちゃんにおっぱいは無いみたいミッちゃんよりジュンちゃんが好きだけど今はキヨちゃんも好きかもしれない昼間のジュンちゃんのチューは味が無い夕方のお父さんはお母
【連想ゲーム】「水」→つゆはたえられず木の葉をすべり葉先の森のしずくになってすべてを包んで落ちていく水溜まりをひっそりと打つ音は風にまぎれてこだまにもなれず浮かぶ落ち葉の舟をゆらすだけ 波紋はふちで返すと跡形もなくきえつかの間の空は青くふか
【連想ゲーム】「電気」→ 昼飯!電子レンジでチーン! さあ、ゴングが鳴りひびきました〜 挑戦者、軽快なステップ王者を警戒しながら回り込むおっと、早くも王者がパンチ!挑戦者、ふらついていますフライ級王者の動きに翻弄されている! 挑戦者のストレート
【連想ゲーム】「電気」→1)にわかに降り出した雨に気付かされた淀みの空を、真っ二つに切り裂いて目覚める登り龍。2)現れたかと思えば既に姿はなく、油断を突いて地を震わす怒号!3)大粒の雨に打ち付けられる我が身は、一人諦めに項垂れた小鳥。4)地に存
川生物というエリアに入ったものどもは生命という着ぐるみを着せられ生涯という時のながれの舟にのる着ぐるみは自分そのものだと思い、また、思われ 解けあいもしない着ぐるみをあわせ愛という櫂をもちながら永遠という歌をうたうと書いて、で?である。游月
【連想ゲーム】「電気」→ビリビリっとくる電気が恐ろしくて車に猫パンチを食らしてドアを開ける君最近君の猫が死んだばかりだからのり移っちゃったのかと思っているとレジ袋から覗いているちくわに、かまぼこ、かつおぶしきみの顔をみると「うん?」と笑顔ご
街路樹も無機物歩道のわずかな段差に小突かれ転回しても空は灰いろアスファルトに潰された砂利掘り返されるのはいつの日か固いところほど痛みが襲う雨なんか降るな
嫌われることは望んでいない、恋の入門者好きが欲しいと、嫌いが小さい物を与えて好きをもらう恋の狩人嫌いでないギリギリのところで、小さな好きを残して綱渡りする愛の挑戦者 嫌いに浸かって、好きさえ残さない愛の勝利者
私の前の美しいものたちよ私の元へおいでお前たちの零れるほどの魅力をもって誘っておいで心が激しく叩くこの胸に 聞こえるかお前たちを欲するこの鼓動が欲しいと激しく叫ぶ臓の音が私は生きるお前たちを食らって お前たちを貪り食っておいで希う私の元へ※希
ちょっと面白い話が、と前置きをする話に限って面白いものは一つもない。マーフィーの法則ってやつか? 例えば、交響曲を3楽章、1楽章、4楽章、2楽章の順に聴いても面白くないだろうなあと言うことと同じで、彼が話を聞いたXという男は、「話」が面白
http://m.mixi.jp/view_diary.pl?&id=1926621638&owner_id=60260068下記は、詩のサイトで、上に示した詩に対して感想を下さった方に宛てた文です。−−−−−−−手紙という枠を外した主観の詩として書くことも可能だろうと思います。しかし、手紙になる。手
頭蓋骨の真ん中でひとり男は次の演奏のためすべての扉を閉ざした観客席に人影はなく非常口の表示灯も消えてただ一本のスポットだけが下りている真後ろに伸びる影にギターの影がクロスする耳に降っていた激しい雨は深い記憶の椅子におさまった鐘が遠く秩序の地
『体−髪』14/06/10貴女の黒髪がレコード盤の溝のように揃っているさまを見るとギターをひく私の爪がレコード針になって貴女を奏でながら頭から毛先までをなぞっていく−−頭から毛先までをなぞっていく−−頭から毛先までをなぞっていく−−頭から毛先までを
猿だった俺は申年だから猿でよかったしかしいつの間にか蛸になろうとしているタコ年などというものはないならば覚悟を決めていやあ、タコ年ですからと、言い張るのだ 間違ってもウーパールーパーをバーコードにして売ってはならないあくまで タコ年なのだから
古ぼけた映画館スーパーマーケットの映画館ニューヨークの映画館実家のテレビうちのテレビに映ったグレゴリーペックはどれも同じグレゴリーペックでしかしすこし違うグレゴリーペックはしかし同じグレゴリーペックだとじいちゃんも鈴木さんもジョンソンさんも
時の扉を透りぬけわし掴みでとり出される記憶柱の刻みは上へいくほど狭くなる ブラウン管ラジカセレコード白黒テレビ真空管ステレオのうらの火星基地 二段ベッドのおねしょの疑惑きしむ縁側、おもいガラス戸砂利道を色づけていく雨 水は長い時をしみこませ匂
「あきちゃんね、」って、えくぼ「自分で"あきちゃん"って可笑しいよ」って言われて首をかしげるあきちゃん「僕って言うんだよ」って言う隣のお姉ちゃんその日からあきちゃんはあきちゃんじゃなくなってあきちゃんは僕になったえくぼはいつの間にか皺になり僕
何が違うのでしょう貴女のすべてが好きと答えて、 貴女の目に眉がかかり、まつ毛が羽ばたいて宝石が伝う頬にはさまれた鼻の下に 唇 好きを聞きとる耳は日差しに透け紅潮する頬はふっくらとして眼差しは目蓋にかくされ唇 向こうをむいて揺れる髪の匂いが脳の中