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日記一覧

『未完成交響詩』       游月 昭 魔女裁判という名の欲求不満解消イベントが横行する世の中、異論を唱えれば真の魔人間の手によって魔女にされ、死へと誘われて行く。囲われた人間社会で生きるのも、自然界と同様に、死なない為の逃亡を続けなければ

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『悪魔の恋』原作/MAYUMI、小説化/游月昭 酷烈な破壊と残虐な殺生を生業として、狡猾な知恵をもって世にはびこるのが、悪魔としての私の望みであった。これまで、自らの業を省みることなどは無かった。しかし、ある日を境に、己に異質なものが芽生えて来てい

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『死につづける人々』     游月 昭 私の魂は、重い体を置き去りにして、宇宙の端々へと拡散し、存在を限りなく零に近づけようとしていた。ただ、瞳はまだ青い空を孕み空虚な街を映し出していたようだ。「あんたはジオラマに立つ人形なのか?」「は?」

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『金剛石と牛黄(ごおう)』  游月 昭「その牛、生きておるうちは光を放っておった。我は見たのだ。ゆえに、牛黄を孕んでおるやもしれぬ。牛黄有らば、検非違使どもへは渡さず、我に届けよ。さすればおぬしや女に旨き物を食わせてとらすぞ。」 明け方の鴨川

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『身』人の身になって考えましょうそんなこと出来るわけねえじゃねえか腹が痛いって言っている奴の痛みを感じる事が出来るか、とんでもなく頭が良い奴が考え出すような事を考えだす事が出来るか、やかましい、お前が騒いでいるからって俺は騒ぎたくないし、あ

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『笑って怒って泣けてくる睡眠薬』 請求書の縦計をやっていると、計算機を打っている指が止まっている。眠さを堪えて再び打つが、やはり途中で止まっていることに気づく。今度は絶対とチャレンジするが同じく止まる。この数字は睡眠の呪文なのだと発見したの

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四文学賞へ八作品投入!
2023年10月28日12:29

万が一表彰されるという事があれば、表彰場所まで旅行が出来るという魅力に押され、新作旧作含め八作品を投入するというのぼせ様!【漂流紀行文学賞】『金剛石と牛黄』(平安時代小説) 下層民の男の物語『死につづける人々』(現代小説) 恋人を失った男の物語

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細胞は入れ替わっている。あるいは、既に私は私ではなくなっている。今の方が死に近くなっているが、以前の方が死がそばに居た気がする。過去の文『鈴蘭の実』 さみしさを遡れば、哀しみの水の上で、孤独の舟に揺られ、幽かな音を立てながら降りかかる記憶に

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コミュ《サルでも詠める短歌教室♪サル短》で行われた〈第三回サル短七夕うたまつり〉に応募された全短歌に游月独自の自由奔放な【勝手解釈】をつけたものです。---------------------------------------------《勝手解釈part1》(=単に自分が書くことを楽しむ

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何にも考えずに書き始め、書きながら話を作っていくという、いい加減な手法の短編小説。ーーーーーーーーーーーーーーーーーー見切り発車小説『流れ弾』 適当に空に打ち出された弾丸がどこへ行くのか追ってみたいと思ったのだが、弾丸と同スピードで空、ある

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mixi歴とな
2023年03月23日19:11

ほほう、9年10ヵ月と1日前にmixiを始めたとな。当時は詩を毎日書いていて、詩の投稿サイトでお菓子な奴に誹謗中傷でツケ回され、君はお菓子いんだよと言うわけにもいかず、知人の勧めで、変な奴が居ないらしいmixiに移ったんだった。じあんとさん(どんな綴り

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2023年01月04日15:38

『東の空に』頭の上からギラギラと暑い太陽に目を細め貧弱な背を向けた日々黒く伸びていく自分の影に気づけば灰色に染まった景色が夕焼けに燃え始める西に落ちていく巨星は形が変わり別物のように思えてくる消滅の瞬間まで輝けと願いながら私は目を凝らし影が

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