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日記一覧

彼女は私にふれもせず胸の奥にある芯に火を放った瞬く間に燃えひろがる炎は彼女の周りを焼きはらいその炎の中心でひとり彼女は涼しげに舞っている 次々に油がそそがれ私の姿が燃えさかるそれでも彼女をほのかに照らし出す数多の篝火の一つに過ぎない火の粉は

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詩『黒い交差点』
2014年07月20日13:17

夜の闇が私に重く被さってやがて私を喰らいつくす貴方の笑顔は朝の光命のくすぶりを明るく踊らせる光貴方の笑顔が見たい 遮断された壁はやはり無機物私の命のささやきなど地球のどこにも無く私は宇宙の箱にひとり取り残された虫貴方の声が聞きたいとおく青い

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詩『結ばれる』
2014年07月20日03:49

わたしの為にそなえられたきめ細かなヴェールきず一つなく今、この時を引きたてるあなたは風と図って追いかけるわたしの指をすり抜けて舞う羽毛鳥の声は葉かげをうつろいかざり羽根はかろやかに弧を描く嗚呼、この両手におさめられないおどる苛立ちも 薔薇の

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詩『違う』
2014年07月18日16:57

目の前に現れた人は僕の母ではなくましてや姉などでもない小さい時に仲が良かったハルちゃんとはちょっとだけ違って何かが随分と違う何が違うかといえば まゆ毛は母より少し太め 鼻は姉よりかなり高くて 目は、 目は黒板から廊下を隔てたガラス窓へ 頬に

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詩『アリジゴクの夢』
2014年07月17日23:12

アリジゴクは空を見ているでも恥ずかしがり屋だから砂にもぐるやっぱり空が見たいから口の広い巣を作り底から顔を出して自分だけの空をながめるアリが空のふちでのぞいているのが見える突然ころげ落ちてくるアリおどろくアリジゴクアリはすり鉢の底でもがきな

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詩『命?』
2014年07月17日14:25

僕の中には命がつまっていて僕は生きていると思う 僕が死んだとき僕の中のほとんどの命が死ぬだろう死んだら命がなくなるのか動かないと死んでいることになるのか少年に投げられた石っころが放物線を描いて水面をやぶる底にむかって沈んでいく石っころ水は波

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詩『何の為に』
2014年07月17日13:45

人は何の為に生きているのかとライオンは何の為に生きているのかと竹は何の為に生えているのかと雲は何の為に集まって浮かんでいるのかと地球は何の為にあるのかと 宇宙は何の為にあるのかと

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詩『僕の蛇』
2014年07月16日23:58

僕は と僕が言ってるあいだに  僕は過去に落ちて   今にいる僕と    過去に落ちていく僕は別人になる僕は 過去に落ちていく僕を   僕より若い僕を見送りながら   また細胞が死んだ一秒を数えて    僕から産み出された     新しくて

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歌詞『輝く明日へ』
2014年07月15日01:22

君は八月の風に髪をとかせて窓辺に降りそそぐまぶしい光の中振りむいた瞳に僕だけがうつってるキラキラとやさしい君に恋してる何も言わなくてもわかるよでも君の声が聞きたい僕らの世界にしあわせが聞こえて僕は誓うから君を強く抱きしめ 輝く明日へ 連れてい

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詩『貝殻の風景』
2014年07月14日13:53

こんなことなら、あの小説の内容をちゃんと覚えておくんだった。雪で目の前が白いのか、意識が遠のいているのか、それさえハッキリしなくなっている。小説『自殺のすすめ』をコタツに置き去りにしているのを見た父があわてていた事を思い出す。 雪に埋もれて

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詩『夜の中で』
2014年07月13日12:23

今、まくらの上にいる僕が、おじいちゃんになって、お父さんが言った「何もない」になる。夜の黒い空気に引っぱられて、僕がうすくなって、僕が僕じゃなくなって、夜の中に見えなくなって、せまいカンオケといっしょに燃やされて、骨だけになってしまった僕を

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この日にやりますよ〜と、来て欲しい人にだけ連絡して、来たい人だけ来てくれて、くっちゃべって、ハイ、終り。じゃあまた〜、って簡単に終わってくれて、しっかり拝んでれば、ヨーシ!ですめばいいのに。行灯を〜家で割勘で買ってもいいよと言ってくれるのは

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ゲーテに返詩『答弁』
2014年07月12日00:06

あなたがたの目に映らないものは怪しいものでありますかわたしの記憶にあるものをあなたがたの目に映すことは出来ませんわたしが怪しいものと言われるならばあなたがたにはわたしが見えないのでしょう見えないものの記憶が見えないのだから存在しないものと同

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 恋という感情だけでは全てはうまくいかない。理性を持って相手と接しないことには、別れに一直線ということになる。  ドメスティック・バイオレンス(DV)という忌まわしい言葉がある。訳せば、家庭内暴力。大抵は夫が妻や子供に。あるいは子供が親に。有名

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 燃え上がる感情は、恋、怒り、戦いなどの際に著しく現れる。例えば、「怒り」。誰かに対して怒りが込み上がるとする。その怒りは、時が経てば沈静化する。いつまでも同じテンションで怒っていては日常生活をまともに送れないので、安全装置が働くのでしょう

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ゲーテに返詩『秘恋』
2014年07月11日00:07

あなたを見やり満ちる月にやどす影は強くあらわれまた、ゆらめく堅固な門をくぐり入ればあなたは高い塔の上に凛として雑草はひしゃげる 追えば追うだけ逃げていく月私の上をとおり過ぎるとき海が満ちるのを人はしらず"An Charlotte v.Stein. Ach,wie bist du.

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 ある日、ある時、ある人への「好き」が、別のものに変わるのです。自作の詩『唇』の冒頭は、「何が違うのでしょう」で始まるのですが、顔のパーツ一つ一つをとって科学的に検証してみると、誰かのパーツに似ている、などということが、さて、あるのでしょう

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 愛とは〜。などと仰々しく書き出せば、答えが有るように見えるが、そんな訳もなく、もともと外国から入ってきた概念だったりする訳で、結局は一人一人違う物を違う見方で迫り、なんとなく似てはいるが、皆別物だったりするのではないだろうか。哲学というの

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[映画カンショウ カンタン カンソウ!]というトピに載せた記事です。宜しければ、ご参加お願いね。http://m.mixi.jp/view_bbs.pl?&id=76196627&page=1&comm_id=6190817−−−−−−『私の中の消しゴム』 日本のドラマが原作。 お涙頂戴だと言えばそうなんだ

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ゲーテに返詩『進撃』
2014年07月08日22:39

赤くそまる頬は恋をつげる援護射撃 燃えあがる炎はそなたを輝かせ朝日にむく鼓動は わが艦隊を迎撃する打ち沈められる先をおそれず総てをさらけ出して引かず桜色にうつる白旗をまなこに描くまで "Rastlose Liebe"

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ゲーテに返詩『雲』
2014年07月08日21:41

空にうつるわたしとあなたくっきりとまぶしい 漂いながら白を追いかける紅茶にたらしたミルクは 渦を巻いて細くたなびき 白はいつしか夕陽にとけてしまった

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詩『再生』
2014年07月08日21:27

古いレコード盤にひっ掻いた傷を指でなぞると聴こえてくるふんわりした白いてのひら私の頬をすべり落ちる時間がくり返し、くり返し、ささくれた肌は回転しながら何度でも戻ってくる再生出来ない過去をとばして先におくりつじつまの合わない曲を 明日も奏でる

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詩『普通の人』
2014年07月02日14:12

軽トラが病院のエントランスを通りすぎる。身障者用スペースには2台停まっている。タクシーと表示されたスペースに普通車が2台。角を曲がった所で軽トラが駐車する。降りてきたのはO脚のお婆さん。左右に揺れながらゆっくりと歩く。歩く。おじさんが速足で

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詩『ニガゴリ』
2014年07月01日22:58

いいかがんにしてくれ!「大〜きくなったの〜ぅ」と頭を抑えつけて毛並みの揃った髪をグチャクチャにしてこれ以上背ぃが伸びないように唱える呪文!伯父さんはデカいからいいけど、僕は前から5番目だからどうせチビ助どうせ、伯父さんが本気で「大きくなった

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