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日記一覧

「ぼくは別の仕事を選ぶことにして、飛行機のパイロットになった。世界のあちらこちらを飛びまわる。地理の勉強は実際に役に立った。ぼくは一目見ただけで中国とアリゾナを見わけることができる。夜、迷った時など、とても助かる。」(池澤夏樹訳・集英社文庫

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「猫の恩返し」の録画を観た女子大生に、「最近観たジブリ映画と言えば『レッドトータル』。同じジブリの映画で「亀の恩返し」みたいな話」と返信したところ、「それ!!気になってるけどみてないやつ(。・ω・。)奥深そう。」という返信があったので、「レッドト

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言葉にするな
2016年11月03日20:57

今日、学んだこと。 「言葉にするな。真実は口から出たとたんに無価値な石になる。」 滝沢聖峰「女流飛行士マリア・マンテガッツァの冒険」第17話「我が愛せし天使」の中のグレゴリー・ブラゴの言葉。(ビッグコミックオリジナル増刊号に連載中)

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ワイダ監督逝去
2016年10月10日11:25

今は、多くは語らないこととしよう。高校生のときに観た「大理石の男」と「地下水道」から、僕は深く影響を受けた。「地下水道」は、何回観ただろうか。この映画から学んだものは、僕のモラルの一部となったと思う。彼が描いた祖国ポーランドの人々が、幸せで

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キンモクセイ
2016年09月26日23:14

「君想ふ夜道に香る金木犀」とある女の子の次のTwitterを読んでいてふと浮かんだ句。「実家に帰ってきたら金木犀の匂いがしたよ光るハート秋だね♪」https://twitter.com/chococaca_mayu/status/780378665662099456ただ、それだけ。

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「幸せだろうと 不幸せだろうと 平等に残酷に 朝日は昇る 生きていくだけで精一杯の私にこれ以上 何を望むというの」「人生にタイムカードがあるなら 終わりの時間は何時なんだろう」「サンキュハロ/ハワユー 一度だけでも良いから 心の底から大泣きし

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A君は、僕の旧友で、高校時代3年間にわたって同級だった。今は新聞社に勤めている。彼のツイッターを元に、若干の議論をしたので、以下に記しておく。A君「北方領土交渉について早くもいろんな憶測や意見が飛び交ってるけど、これだけはわかってほしい。千

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「1939年9月1日にドイツがポーランドに侵攻すると、9月3日にフランスとイギリスはドイツに対し宣戦布告し、軍を動員してフランス・ドイツ国境およびフランス・ベルギー国境沿いに大規模な陸軍部隊を展開した。一方のドイツ陸軍は、主力をポーランド方面に進撃

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人生について(01)
2016年08月28日22:08

現在、52歳だが、とりあえず概ねは健康だ。そういう人間が、人生の終わりについて考えるのは、早いのか遅いのか。いずれにしても、ここのところ「人生とは何か」ということについて、すこし総括的に考えている。あるいは、愚息が就職し形だけでも「独立」し

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俳句の日
2016年08月19日23:18

「 ここでいく分迂遠な、しかし、俳句とはなにかを考えるときにいつも思い浮かべるアイヌのおばあさんから見聞きしたエピソードを挿入する。北海道へアイヌの人たちの死生観の聞き取り調査に行ったときのこと。 ポイントは「柱に頭をぶつけたときに、自分の

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そろいら男爵
2016年08月12日14:05

文:ジル・ボム絵:ティエリー・デデュー訳:中島さおり主婦の友社・2015年『そらいろ男爵』LE BARON BLEU某図書館では、文庫コーナーの隣になぜか絵本コーナーがある。岩波文庫の川端康成の評論集を探そうと思ったときに、表紙に複葉機の絵が描かれた絵

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コンラッドの命日
2016年08月03日20:28

今日は、ジョセフ・コンラッドの命日とのこと。『闇の奥』の作者は、心臓発作のため、1924年8月3日に66歳で亡くなられた。船の上のことが書かれていれば、それが海洋文学というものではないと思う。陸(オカ)から離れることによって、新たに見えてくる

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メルヴィルの命日
2016年08月01日21:46

今日は、『白鯨(モビーデック)』の作者であるハーマン・メルヴィルの誕生日なんだとか。一言でいうなら『白鯨』は、リスクに立ち向かう男たちの物語だ。海の男と言っても、彼らは単なる「荒くれ」ではない。科学的・合理的な精神がなければ、船を操り鯨を追

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今日は、『星の王子さま』の作者であるサン=テグジュペリの命日。1944年、彼は自由フランス軍に参加し、最新型の偵察機(P38ライトニングの改造型のF5)でドイツ占領下のフランスへの任務飛行に赴き、地中海に墜落して死んだ。彼は、ナチス占領下のビシー政

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久しぶりにマンガ雑誌を買った。先週、発売された「モーニング」。この雑誌には、僕が毎週、必ず立ち読みする連載がある。ひとつは、大和田秀樹の「所得倍増伝説!!疾風の勇人」であり、もうひとつは、かわぐちかいじの「ジパング深蒼海流」だ。「疾風の勇人」

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少し前にも書いたとおり、『伊勢物語』の原文を読み終えた。読んだのは旺文社の「対訳古典シリーズ」版だった。このシリーズは文庫本サイズだが、原文と訳が見開きページに収められている。だから、原文を読んでいて意のわからないところがあれば、すぐに現代

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「まつりごとよこしまならぬ国にこそさかしき人も多くいでけれ」『明治天皇御集(全)』p.223より今日(7月10日)は、岩波文庫の創刊の日だとこと。それで、「岩波文庫編集部」がFacabookを始めたのだとか。岩波書店さんには申し訳ないけれど、僕の場合、岩

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「むかし、二条の后につかうまつるをとこありけり。女の仕うまつるを常に見かはして、よばひわたりけり。「いかで物越しに対面して、おぼつかなう思ひつめたること、すこしはるかさむ」といひければ、女、いとしのびて、物越しに(七月七日)逢ひにけり。物語

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日記の方は途切れていたが、読書の方は通勤電車の中で、それなりに進んでいる。まず、竹西寛子の『式子内親王・永福門院』(講談社文芸文庫)のうち「式子内親王」の部分を読み終わった。文庫本で、130ページほどだった。竹西の文章は、けっして易しいもの

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あすしらぬ我身なりともうらみおかんこの世にてのみやまじとおもへば拾遺和歌集 十二恋 五月夏至 よしのぶ.:*:'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜☆。'・.:*:・.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・今日は旧暦で言えば、5付17日。そして夏至。夏至の和歌

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馬場あき子の『式子内親王』(ちくま学芸文庫・1992年)の第二部「式子内親王の歌について」を読み終わった。この本の第一部は「式子内親王とその周辺」と題された評伝なのだが、その部分を読まずに、まず歌論の方から読んでみた。馬場あき子が描く式子内

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「北帰行」を入手
2016年06月18日23:35

古本めぐりというのは不思議なもので、見つからない時には徹底的に見つからないのに、見つけると立て続けに見つかることがある。外岡秀俊の『北帰行』は、読んでいる文庫本がボロボロになってきたので、少し前から探していた。単行本は、改版されてルビ(読み

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政治家と政治学
2016年06月15日22:36

高校生のときに、舛添要一氏の著作を読んだ。カッパ・ブックスから1982年に出された『日本人とフランス人』という本だ。当時のフランスは、後に14年間続くミッテラン政権の初期で、社会党が共産党と連立を組んでいた。あの「冷戦」の中で、一応は「西側

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皐月の朔日
2016年06月05日22:24

今日(6月5日)は、陰暦(旧暦)の皐月(さつき=5月)の朔日(ついたち)。この日に「関東甲信地方が梅雨入りした」とのこと。文字通りに「五月雨(さみだれ)」の季節となったわけだ。陰暦の五月と言えば、菖蒲(しょうぶ=あやめ)の季節。埼玉県の久喜

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超訳百人一首 うた恋い
2016年06月04日23:43

若い中国人に「百人一首」の面白さを知ってもらえるような本があるだろうか。そんなことを考えて本屋に行ってみた。入門的な本だと、あまりに基礎的なことしか書かれていなくて面白くない。一歩進んだ本だと、日本の高校の古典の授業で習う程度のことが前提と

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「今日は「百人一首の日」.文暦2年5月27日に藤原定家がその元となる百首を選写した日(『明月記』)に因むそうです.古典和歌は古い言葉で書かれているため難しく感じますが,当時のライフスタイルを知ればぐっと身近に感じられるはず」https://twitter.com/

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訃報:吉野朔実さん
2016年05月02日21:51

訃報に接してもあまり驚かないような歳頃にはなっているつもりだけれど、この訃報には驚いた。57歳とのこと。浪人時代に読んだ「月下の一群」から始まって、「栗林かなえの犯罪」や「記憶の技法」なども印象深い作品だった。エッセイも面白かったし、何度か

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啄木「ローマ字日記」
2016年04月30日09:00

「『ローマ字日記』の四月一〇日に、性的に大変露骨な表現があり、とりわけ多くの女性読者から顰蹙を買っています。筑摩書房版の『石川啄木全集』では、その部分の漢字ひらがな書きの翻読「……」と伏せ字にしています。しかし、岩波版の文庫ではそのまま漢字

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かしゆり卒業
2016年04月29日14:53

「鹿嶋友理奈の卒業について」2016年4月10日「私、鹿嶋友理奈は5月のライブ(日時未定)をもちまして、choco'toカカオ%を卒業することになりました。大学生活との両立が困難になったためです。今までちょこカカのかしゆりの応援をしてくださった方々、あ

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散らずは人や-春下
2016年04月24日19:49

「さくらばなあかぬあまりにおもふかなちらずはひとやをしまざらまし」「桜はいくら見ても見飽きることのない美しさ。惹き付けられたあまりに想像するよ、もし散らぬものだとしたら(こうまで)人は桜を惜しまないのではないかと。」『後拾遺和歌集新釈(上巻)

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