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日記一覧

憶良の現代性-萬葉集
2019年04月30日16:40

「ところが憶良はきわめてユニークな歌人で、ほかの歌人たちと大いに作風がちがいます。ほかの人たちが恋愛の歌は一首もない。自然や季節の美しさ、変化もよまない。反対に人間の生と死に目を向け、社会を鋭く見つめ、男子としての人生を歌の課題とします。」

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加清純子について(1)
2019年04月29日23:41

昨日は、札幌市の中島公園にある北海道立文学館に行ってきた。「よみがえれ!とこしえの加清純子」という展覧会を観るためだった。加清純子と聞いて、知っている人は少ないだろう。分かり易く言えば、渡辺淳一の出世作『阿寒に果つ』のヒロイン時任純子のモデ

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「そんなことより、一万メートル、泥、死の危険を自分の役割として引き受けることのほうが重要なのだ。純然たる苦渋しか残っていない。そこには、建設、征服、追求の歓びはほとんど存在しないのだから。わたしは参加しないことに耐えられない。参加すれば、自

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「まえに出した手紙を信じないでくれたまえ。説明するのがひどくむつかしくて、裏腹なことを言ってしまうのだ。選択したということにはほとんど悲しみをいだいていない。わたしにとって、人生というものはひどく理解しにくいものだし、自分というものも自分に

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司馬「ぼくは万葉集のなかで、やはり山上憶良が好きなんです。なぜだろうと思ってたんですが、それを解決してくれた人は中西進さん(国際日本文化研究センター教授=当時)なんです。」リービ「ぼくの恩師です。」司馬「二十年ほど前、中西さんがお書きになった

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「新しい年号が「令和」と定まりました。典拠の文脈を精読すると、〈権力者の横暴を許せないし、忘れることもできない〉という、おそらく政府関係者には思いも寄らなかったメッセージが読み解けてきます。」「テキスト全体の底に権力者への嫌悪と敵愾心が潜め

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萬葉集と忠君愛国
2019年04月15日23:04

「山上憶良は、奈良朝初期の大歌人で、若くして遣唐少録となつて支那に渡つたこともあり、儒仏の道にも通じてゐる学者である。その作品は、特に貧窮、老病等の社会上の事相を歌ふ点に於いて特色がある」(p.43)「山上憶良は、当時の新知識に富める人であつ

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萬葉集の巻第五
2019年04月14日22:18

793「世の中は空しいものと知る時しいよいよますます悲しかりけり」803「銀(しろがね)も金(くがね)も玉も何せむに勝れる宝子にしかめやも」893「世の中を憂しとやさしと思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば」いずれも『万葉集(二)』(岩波文庫・2013年

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翼があったら
2019年04月13日18:22

「いつか私も 空を飛べるはず ずっと信じていた翼があったら飛んでゆくのに 貴方の胸に今すぐにでも」歌:今井美樹、作詞:布袋寅泰「PRIDE」http://www.kasi-time.com/item-4582.html.:*:'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜☆。'・.:*:・.:*:・'゜★゜'

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