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日記一覧

「命がけ」という言葉がある。何か命よりも大切なものがあり、たとえ命が失われるようなことがあっても、その「何か」を守りたいあるいは優先したいと考えたときに、「命をかける」ことがある。その場合、命は比較の対象でしかなく、命よりも大切な「何か」が

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「御方に渡りたまひて、 中将の君といふ、御足など参りすさびて、大殿籠もりぬ。」源氏物語の「葵」の帖よりhttp://www.genji-monogatari.net/html/Genji/combined09.3.html#paragraph3.1源氏の「最後の女」である「中将の君」は、どこから登場したか。多くの

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「幻」の帖の中の26首の中で、以下の2首だけは趣が異なる。10:さもこそはよるべの水に水草ゐめけふのかざしよ名さへ忘るる(中将の君)11:大方は思ひすててし世なれどもあふひは猶やつみおかすべき(光る源氏)中将の君が源氏に贈った歌を谷崎潤一郎は次

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幻の帖の和歌
2017年07月15日23:55

「たとえば、「幻」巻では、二十六首の和歌が詠まれるが、光源氏の独詠歌が十二首と最も多く、その他は光源氏と他者との贈答歌である。その中で兵部卿宮、明石の君、花散里、夕霧、御導師との間には一度しかなされない贈答が、中将の君との間では二度もなされ

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源氏物語における七夕
2017年07月14日23:58

伝統的七夕の話題から、古典の中の七夕について、少し調べてみたりしている。ふと思ったのは、「源氏物語」における七夕のこと。季節の移ろいゆきの描写を重んじた源氏物語であれば、当然のこととして七夕のシーンがあったような気がする。ただ、あんまり印象

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伝統的七夕(再論)
2017年07月09日13:00

平安時代・鎌倉時代の古典を読むようになって感じたことのひとつに、行事と季節感の問題がある。代表的なものが「七夕」で、 勅撰和歌集などを読むと、太陽暦の7月7日に「七夕」の祭をすることに相当の違和感がある。たとえば、古今和歌集や新古今和歌集で

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野分-猫上まゆ写真集(006)
2017年07月05日22:14

「風さわぎ むら雲まがふ 夕べにもわするる間なく 忘られぬ君」「源氏物語」の「野分」の帖より夕霧の歌昨日は、台風が「上陸」。まだ梅雨も明けないのに、早いなぁ。とも思ったが、考えてみると、もう7月。台風が上陸してもおかしくはないのかも知れない。

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