ロッキード事件で逮捕起訴されてからも
闇将軍として君臨した田中角栄の娘、田中真紀子元衆議院議員が
岸田首相を「下手な手品使い」と揶揄していた。
その心は。
「お客がどんどん帰っているのに
“待ってください。もう一回手品、今度はうまくやりますから”って
呼び止めているみたい」
手品(政策)のネタがすぐにばれて,
目先を変えて新しい手品を見せるけれど、
それもすぐにネタバレして客(国民)にあきられているのに
それに気づいていない。
「下手な手品使い」とは
皮肉をたっぷりとこめた舌鋒鋭い一言、
真紀子節の真骨頂だ。
角栄亡きあと二世議員となったとき、地元の支持者から
お父さんと同じように金銭を要求され、きっぱりと断ったという。
それでは選挙に協力できないと言われても、
彼女は金権政治から距離をおいた。
それ故に、今回の自民党派閥による裏金疑惑を
厳しく非難していることも道理が通り、
私はあまり好きな政治家ではなかったが、
そうした背景を知ると少し見直す気持になってきた。
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