セ・リーグを連覇した我らがヤクルトだが、
選手個々の成績を見ると、なんとも不思議だ。
打者からいってみよう。
まず打撃部門ベスト10には
打率で村上が入っているだけ。
打点は村上とオスナの二人、
本塁打は、村上と山田の二人。
しかし、チームの本塁打数は、ダントツの166本。
ちなみに2位のDeNAが112本だ。
そして、打撃の10位以下を見ると
ヤクルトの他選手がそこに集まっている。
投手部門はどうか。
防御率でみるとベスト10に入っているのは小川だけ。
勝ち数では今のところ10勝以上は1人もいなくて、
6位のサイスニードの9勝がトップだ。
ところがベスト10以下には、8勝3人、7勝も2人いる。
もう一人忘れてならないのが、
セーブで37上げているマクガフだろう。
今のところ1位タイだ。
このチーム全体の数字の意味するところはなにか?
それは高津監督の選手起用、采配のうまさを
物語っているのではないか。
選手の調子を把握し、どこでどう起用すれば
最大の力を発揮するかを見極める力こそが、
高津ヤクルトの真骨頂だと言えるだろう。
主力選手がコロナに感染し、チーム力がどん底になった時でも
決して無理をしない、ある力でなんとかしのぐ、
大リーグ仕込みの選手ファーストのマネジメント力が生かされた。
名将野村監督の語録では、勝ちに不思議な勝ちありとはいうが、
ヤクルトの優勝はやっぱり不思議なチームだ。
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