トルストイの名作で
ハリウッドでも共産主義時代のソ連でも
映画化された「戦争と平和」。
ナポレオン軍の侵攻をうけたロシアは、抵抗せず、
村々を焼き払い、ナポレオン軍をロシア領の奥深くに導く。
そして厳寒の季節まで堪え忍ぶ。
ナポレオン軍は、侵攻する村々で
食糧を調達しようと目論んでいたが、
焼かれた村々には、何も残されていない。
寒さと飢えに苦しむナポレオン軍に
容赦のない総反撃が行われ、
雪原に兵士、馬、大砲などを放置したまま、
ナポレオンは潰走する。
いま、ウクライナで侵攻しているのはロシア軍である。
2日間で首都キエフを陥落させると
豪語していたといわれるプーチン大統領は、
いま、ナポレオンの心境になりつつあるのではないか。
戦線を広げすぎたこともあるが、
ウクライナはかつてのナポレオン軍と戦ったロシアのように、
EUや米国の支援をうけてゆっくりと反撃の機会をうかがっていた。
そして、現在、ロシア軍に占領されたウクライナ東部に大反撃。
ロシア軍は撤退を余儀なくされている。
欧米の最新兵器のまえに、プーチン・ナポレオン軍は、
厳しい冬を前に、守るより侵略することの難しさに直面することになる。
戦争の後に平和は来るのだろうか。
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