プロ野球ロッテの佐々木朗希投手は、
細身で全身がバネのように強靭な反発力を持っている。
しかも、投球フォームにムダがなく美しい。
彼の手から放たれるボールは、
ストレートはもとより変化球にも力がある。
オリックス戦で105球で27人の打者を
完全に押さえ込んだ。
三振は19個だから、
野手がアウトにしたボールはわずか8個。
そして、17日の日ハム戦でも、
8回まで102球でパーフェクトに抑え
2試合17イニング、51打者に何もさせなかった。
9回の登板を井口監督が止めさせたのは、
記録だけがプロ野球ではないことを考えると、
佐々木投手の将来のためにも、監督の判断は英断だった。
それにしても、完全試合は投手の才能と
運と偶然性など複雑な要素が折り重なって
誕生する、奇跡の産物だといえる。
だから100年の歴史を超えるメージャーでも23人、
日本プロ野球でも佐々木投手で16人しか達成していない。
それを2試合連続で、ほぼ完成させたこの投手は、
底知れぬ、強い星を背負ってこの世界に降臨した選手かも知れない。
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