最近よく見聞きする言葉に
「力による現状変更」がある。
ロシアによるウクライナ侵攻や、
中国の海洋進出も、国際社会や日本からみると、
明らかに力による現状変更といえる。
しかし、その“現状”とはなにか?というと、
立っている位置で捉えかたは真逆になる。
EUや米国、日本などの自由諸国が指摘する現状とは、
ソ連が崩壊した後の国際秩序であるが、
プーチン大統領が考える現状とは、
ソ連時代の連邦国家時代が該当する考えられる。
つまり、ロシアがウクライナに侵攻するのは、
壊された現状を取りもどすことである、、
これがプーチン大統領の主張である。
中国が海洋進出するのは、明らかに中国にとっての
現状維持(伝統的覇権主義)が根底にあると指摘するも専門家もいる。
だから、力のよる現状変更の“現状”認識への隔たりが、
これから国際社会を揺さぶる要因になる可能性がある。
グローバリズムとかボーダーレスなどと
地球は一つであるかのようにいわれているが、
実のところ、それぞれの国による“現状”の解釈、認識次第で
いつでも瓦解する脆さを内に秘めているのだ。
ログインしてコメントを確認・投稿する