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2020年12月19日11:17

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4ヶ月、3週と2日

『4ヶ月、3週と2日』
4ヶ月、3週と2日おもしろかった。主人公の精神的不安がこちらを追いかけてくるような圧縮感覚をおこさせる。ずっと忙しく動いているが、寮での弛緩したセンスから次第とその不安は圧縮される。カソリックと全体主義、そして生命の尊厳に在る閉塞感と解放感の揺らぎが、ドキュメンタリー感覚のハンドヘルドと計算されたコンポジションで次第と圧搾される。そこにはずっと揺らぎがあるが故、生命あること持続させる。ナチュラルに見せながらも、ムンジウって人や物の配置にかなり心配りする、ある意味これ見よがしにも。終始それを感じさせる。カレシんちの家族の会話のなか心ここにあらずな主人公、汚れなき祈りにおける尼僧たちがアリーナを取り押さえる前景とそれを見つめるか見ていないか後景のヴォイチタと同じく画面内空間になにやらの違和感生じさせるものとなる。4ヶ月、3週と2日もふたりの女性の精神的結びつきから始まるが、ルームメイトは登場回数も多くはなく、それゆえ頼りなげでいい加減であるところの印象だけをもたせ、動き続ける主人公がフォーカスされる。それゆえ印象深くなるけど、ムンジウにおいてその後、フォーカスされる主人公のキャラは汚れなき祈りのふたりにキャラは振り分けられているなと思わせられる。ラスト・ショット、こちらに考えさせ感じさせるものを投げかけるが、ふたりの女性の対比、ムンジウってところどころブラック・ジョークめいたものも投げかけるヒトだなと思わせられる。

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