プロ野球の大巨人軍が、
その昔、南海から別所を引き抜いたり、
江川問題を起こしたりと数々の横紙破りを
重ねてきたことは知られている。
江川事件の時には、職業選択の自由まで持ち出したのには
いささか鼻白む思いをしたが、金を投じてチームを強化する伝統は、
昭和、平成、令和とまったく変わることなく継承されている。
今年のプロ野球最大の話題は、なんと言っても
強豪広島カープから、チームの柱である丸選手を
FAで獲得したことだろう。
予想通り、大黒柱を失った広島は、ぼろぼろになり、
クライマックスシリーズにも出場できなかった。
原信監督の下で、30億円を投じた補強は、
丸以外にはほとんど無駄金だったらしいが、
広島の腰を砕いたことで優勝したのだから万々歳だろう。
選手は育てるのではない、優れた選手を切り花のごとく
金で刈り取ってくる、それが大巨人の哲学なのだろう。
チームが勝てば、リーグのことなんかどうでもいい。
金を投じないで、強くなろうというのは虫がよすぎると
言わんばかりである。
以上、最下位に沈んだヤクルトファンの泣き言である。
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