関電役員が高浜町の助役から高額の金品を受け取っていた事件。
関電側は記者会見で、受け取りを断ったが、
助役から「顔を潰す気か」と凄まれて返せなかったと、
まるで被害者であるかのような説明をしていた。
企業としてこの事態を把握していたのだから、
企業として組織的に対応すればどうにでもなったはずで、
まったく言い訳にはなっていない。
助役はもう故人であり、死人に口なしだから、
関電の言い分を鵜呑みすることはできない。
原発を誘致した小さな自治体にそんなに弱みをつかまれるほど、
負い目があるとしたら、そもそも原発そのものに
問題があるという証左だろう。
情けない関電は、どこかいじけておどおどしている
まさに今の日本を象徴しているように思えてならない。
倫理感、規範意識がうすれ国家の構造的な劣化を感じさせる、
背筋の寒くなるような事件だ。
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