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2019年08月29日01:00

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妖怪変態論現代版その9

【こしつもん】
 妖怪個室者(もん)と言われ、小さな個室であれば、それがロッカーだろうが、物置だろうが、ゴミ置き場だろうが、トイレだろうが、棲息している可能性がある。こしつもん、は、いわゆるひとりもの、はぐれものの、もの、が訛って、もん、と、なったものと思われる。
 大きさは大型犬ぐらいだが、形状は大人の人間のそれとよく似ているらしく、遠目に見れば、グレーのパンツにグレーのシャツを来た小太りで小柄な男に見えるが、近くで見れば、それがグレーの毛並みだと分かるらしい。さらに、手足は四足動物のそれと同じ付き方なので、人間でないことは明らかだと言われている。
 個室に棲息して外には出て来ない。ところが、ロッカーでも、トイレでも、清掃などの時になると、どうしてそれを知っているのかいなくなるらしい。
 基本的には静かにしているのだが、たまに、ガタガタと音を立てて壁を登ろうとしていたり、床を這いつくばるような音をさせることがあり、その場合は「さあて、今日は掃除の日だなあ」と、そう言うと、音はしなくなり、気配もなくなると言われている。
 この妖怪の顔を見たという話しはないものの、目だけはあるらしいとされているのが不思議である。
江戸妖怪篇はこちらでhttp://www.rokumeikans.net/yokai/yokai_01.html
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