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2019年08月15日00:20

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忘れていた企画、その1

「変態だもの」
 この企画は大事だった。この企画は、勘違いしはじめたSМ世界の人たちに対する抵抗から生まれた企画だった。SМは愛が大事だとか、SМをするからには相手の安全を第一に考えるべきだとか、緊縛にはルールも礼儀も形もあるとか、マニアはお互いを気遣い決して争うべきではないとか、そうしたことがあまりにもバカバカしくなって作った企画だった。
 良い子のための良いSМって、それはジョークだったのではないだろうか。本当は知っているのだ。スポーツでさえ身体に良いなんてことはないのだ。歌でさえ誰かと競う熾烈なものだったりするのだ。競い、勝ち、負ける、それが人の生活なのだ。だからこそ、人は、そのギリギリの妥協点を模索して、法律を作ったり、ルールを作ったり、マナーを作ったりして来たのだ。そして、そのいずれからも落ちこぼれて性に溺れた人をマニアと言ったのだ。
 良い子のSМにうんざりしてこの企画を作ったのだ。面白かった。しかし、多くの反感を持たれてしまった。なかには「遊びでSМをやるのは危険だって分かってない」などという気の利いた意見もあった。面白い。遊びでなければなんなのだろうか。そういえば「酒を飲むなら真剣に、中途半端な気持ちで飲むな」なんてことを言った人がいた。もちろん、それはジョークなのだ。真剣に酒なんか飲んでも酔いつぶれるだけだ。酒なんていい加減に飲むほうがいいに決まっている。だからこそのジョークだったのだ。ところが、SМの人はジョークではない。真剣に、皆で仲良く、楽しく、安心出来るSМを、と、そう考えているようなのだ。
 この企画、再開してみるのもいいかもしれない。どうせ、嫌われてものの鹿鳴館サロンなのだから。
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