がっかり発言の後日談

桜田五輪担当相が批判を浴びた発言について、
後追い報道で、大臣自身が池江選手の容体を心配しており、
がっかり発言は一部を切り取られたものであると、
報道のあり方が問う意見もあがりだした。

発言の全容を知ると、確かに報道のあり方にも疑問がある。
私自身も、がっかり発言にのみ反応してしまったので、
その点については反省しなければならない。
しかし、それでもなお、大臣のがっかりが、何をがっかりと感じたのか、
それをメダル数減少と結びつけるのは、短略的で無理があるだろうか。

先日のマイミクでも書いたけれど、
オリンピック憲章には、各国はメダル獲得数を競ってはならない
という趣旨の規定があり、現実にはどの国もそれを守っていない。

本来なら、そうした風潮を糺すべきマスコミ各社も、
メダル獲得数を競うように報道しており、
大臣のがっかり発言も、ついついそこに結びつけたくなる。

そう考えると、
担当大臣として発言は不適切であったといわざるをない。
その一方で、最近の報道については、
言葉尻だけをとらえていないかどうか、いちど立ち止まって、
慎重､冷静に受け止めるべきだろう。