神保町のカツ専門店いもやが閉店していた。
閉店は昨年の3月ということで、もうすぐ1年になる。
ずいぶんご無沙汰していたこともあって
致し方ないことだと思ったけれど、とても残念のひとことである。
外観はそのままで、屋号はイマカツとなり、
おなじくカツ専門店になっていたので、
とにかく入店することにした。
↑昔 ↑現在
いもやの時代には、店内の長いすに待っている客が
十人ほど腰掛けていて、カウンターの席が空くのを待っていた。
メニューは13時までは、ロースのみ。
すこし厚めの肉に衣がしっかりと付き、
山盛りのキャベツの上にどかんと乗っている。
みそ汁はシジミ、漬け物は大根のはりはり漬けで
目の前の容れ物からお好きなだけどうぞ。
店員はいらっしゃいでもなく、もくもくと揚げ担当、
ご飯担当、みそ汁担当がてきぱきと手際よく動き、
清算が済むと、誰ともなくありがとうございましたと声がかかる。
うまい、だからいつでも混んでいる。
いつも混んでいるが、無性に食べに行きたくなる。
経営者が変わったイマカツはといえば、
店内は昼時というのにガラガラ、
カツは肉厚だが、衣が薄く脆い、みそ汁は豆腐、
漬け物は二きれほど皿についているだけ。
いも屋とは比べようがない。
だから店内は空いている。
空いているからまた行こうとは思わない。
近くにある兄弟店の天ぷらいもやも閉店していた。
とにかく残念のひとことだ。
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