大国の愚かなリーダーたち

米国が中距離核戦力廃棄条約（ＩＮＦ）の
破棄を決めたことを受けてロシアのプーチン大統領も
条約の義務履行を停止すると発表した。
このままいくと、中距離核弾道ミサイルの拡大競争が始まる。

米国の条約破棄をＮＡＴＯが歓迎する一方で、
中国は、米ロの対立に懸念をしめし、
条約からの離脱はしないと表明している。

中型であろうと大型であろうと、
核兵器の全廃は、核保有国の責務である。

米ロが核ミサイルを撃ち合えば、
地球が即滅びることを意味している。
抑止力という幻想にとりつかれているだけで、
核兵器を使用するなんてことは、
いまでも、これから先でもできるわけがない。

使いもしない、使うこともできない兵器を
製造し保持すること自体が、馬鹿げている。
そんなことも分からないほど、
米ロのリーダーは愚かなのだろうか。

唯一の被曝国日本が、
この愚行を止めるべき権利を有しているはずだが、
米国の傘の下にいるという理由で、
核兵器禁止条約を批准することを拒んでいる。

ここにも、愚かなリーダーがいるということだ。