選挙のあとは謙虚

自民圧勝の衆議院選挙を数字で見ると興味深い。

自民党が獲得した得票数を全有権者で割ると、
25.2％、つまり自民党支持は全有権者の4分の１にすぎない。
しかし、獲得議席は４６５議席中２８４で､６１％となる。

得票率が戦後２番目に低い53.68％であったことと、
自公に対する野党が分散したことが、この結果を招いた。
まさに小選挙区制マジックである。
野党がひとつにならない限り、この情勢は変わらない。

今回の選挙は、安倍内閣の支持率が不支持率を下回るなかで
行われたが、それは得票率にも示されている。
自公の得票率が47.7％に対して、野党が53.3となっており、
街頭のアンケートでも、自民党に投票しながらも、安倍首相退陣を声が多い。

こうした有権者の反応に、
選挙後の記者会見で、安倍首相は「謙虚」を強調していた。
いつまで続くか、それは分からないけれどね。
（つづく）