今年も、多くの新入社員が誕生した。
電車の中でも、新しい背広に身を包んだ、
初々しい若者を見かける季節だ。
ところが、胸躍りせっかく入社したものの
「3年で3割が退社」する状況が
バブル時代から、もう40年以上も続いているそうだ。
人手不足で売り手市場になり
自分のやりたいことを選べる時代になっても
なんで、石の上に3年で退社してしまうのか?
専門家によると、欧米では一斉に新入社員を募集することなく、
それぞれも専門部署で雇用するのが原則なっている。
対して日本では、新入社員を育てて企業に染めることが
目的となっているので、3年ほど経つと、
企業カラーが自分に合わないということで、辞める社員が出るようだ。
こうした若者は就職したのであって、
就社したのではないという意識が、強いのではないかと思う。
私は、広告の仕事をしたくて、広告代理店に就職して、
自分のやりたい仕事を見つけ続けてきた。
30代半ばまで、4社以上の代理店に勤めて、
独立したのだが、その動機は代理店にいたのでは、
自分の制作したいことができないからだった。
広告制作の職業に就職したという気持は、
65歳で、引退するまで変わらなかった。
ログインしてコメントを確認・投稿する