原油の供給過剰、中国の景気減速、欧州経済の低迷、
などなどで、世界経済は株価を中心に揺らいでいる。
供給過剰といわれている原油だが、
実のところ過剰分は1〜2%しかないそうだ。
それなのに、原油価格が一頃の1バレル100ドルが3分の1ほどになっている。
このカラクリは、どこにあるのかというと、金融緩和にあるのだそうだ。
欧米、日本の金融緩和策で市場にはカネがあふれている(我が家は恩恵ゼロ)。
その金の行き先が、原油先物取引の金融商品だったのだが、
米国の金利引き上げで、原油から今度はドル買いへと移行した。
そこで、原油価格が暴落したわけだ。
ドル買いの影響で円は安くなり、日本の株価も乱高下している。
米国経済は持ち直しているといわれているが、原油安が、
今度は米国のシェールオイルをも直撃しており、シェールオイル採掘会社が
倒産すると、原油先物取引を組み込んだ金融商品が、暴落する恐れがある。
どこかで聞いたような話だけれど、そう、リーマンショックの引き金となった
住宅ローンを金融商品化したサブプライムとまったく同じ構図だ。
ところが、規模は比較にならいほど大きく、弾けるとリーマンショックどころでは
ないと、経済アナリストはいっていた。
さ迷うお金は、どっちにしても私の懐には関係ないけれど。
やっぱり、お金は怖い存在だ。
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