庶民の節約志向

新潮社が、図書館での本の貸し出しが、
出版業界の経営を圧迫しているとして、売れる本について、
貸し出しを1年間猶予するよう図書館に要請した。
異例とも言える要請は、本の販売部数が低迷して、
ピーク時の7割ほどに落ち込んでいる一方で、
図書館の貸し出しが増えていることが背景にあるようだ。
少しでも節約したい本好きにとって、
要請すれば、本を取り寄せてくれる図書館は本当に助かる。
庶民の節約志向は、いろいろなところに影響を与えているようだ。
私は、読んだ本を持っていたい方だが、
新刊本は高いのですぐに読みたいのを我慢して、
一年半ぐらい待って、文庫本になってから買うようにしている。
こうした厳しい現実を考えると、来年の消費増税で、
書籍が軽減税率の対象になるかどうかは、
本の売れ行きを左右することが避けれず
出版界にとっても大きな問題になりそうだ。