ミャンマーの総選挙は、アウン・サン・スー・チーさんが率いる
国民民主連盟(NLD)が圧勝し与党は敗北を認めた。
しかし、日本なら、選挙結果はそのまま国政に反映されるが、
ミャンマーの場合はすんなりといくかどうか。
スー・チーさん自身は、外国籍の配偶者または子どものいる
場合に大統領になれないという憲法の規定で、
政権に直接携わることはできない。
この憲法の規定は、軍事政権時代にスー・チーさんを
大統領にしないために制定したというのだから、日本では考えられない
(あっ、憲法違反の集団的自衛権があるか)。
過去の歴史からも、政権交代を軍事政権が、
すんなりと受け入れるかは予断をゆるさない。
国家の中枢を握っている軍部にとって、
民主主義ほど障害になるものはない。
だから、一度は政権が交代したとしても軍部に不満が募ると、
クーデターによる政権転覆が起こりかねない。
民主主義を守るために、多くの国民の血であがなうような
事態が再び繰り返されないことを祈るばかりだ。
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