『
SUSHI GIRL』
なるほどタランティーノだわ、しかも『
レザボア・ドッグス』の匂いがプンプンする。
冒頭から登場する女体盛りや鮨のウンチク、<ヤクザ方式>などどう考えても曲解しているとしか思えない日本アイテムの味付けなんだが、B級テーストの映画には合っている。(笑)
お話も定番…というよりタランティーノ・リスペクトなのだろう。
よくよく考えると偶然性に頼った脚本ラインは危うさも持ちえるのだが、なんとなく許せてしまう印象。
拷問系アクション映画というのか、痛いシーンの見せ方にタランティーノ映画に共通する感覚があるのだが、ちょっとテンポやキレで劣るのとテーマ曲のカッコよさで物足りなさ(もどかしさ)を感じるが、この手が好きなら監督のカーン・サクストンという名前は覚えておいても損はないかも。
注目すべきはキャスティング。
脇役にマイケル・ビーン(『ターミネーター』)、ダニー・トレホ(『マチェーテ』)、サニー・チバこと千葉真一などなど豪華な顔ぶれ。
しかしなんと言ってもマーク・ハミル!
クレジットに名前がなかったら絶対気がつかなかったであろう。(笑)
またキャラクター名にフィッシュやクロウがあるんだから、『レザボア・ドッグス』の向こうを張って全部動物名で揃えてみるのも面白かったかな?…などと独りごつ。
(試写会@なかのZERO小ホール)
12月22日より銀座シネパトス最後のお正月映画として公開!!
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