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2012年12月08日20:34

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 IKKOといえば、「どんだけぇ〜」の人が浮かぶかも知れないが、デザイン界でIKKOといえばこの人、<田中一光>。(って、作品は知っていましたが、お名前は始めて知りました。チケットを譲ってくれたマイミクさんに感謝。)

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田中一光とデザインの前後左右@21_21 DESIGN SIGHT

 奈良に生まれ、京都で勉学を取ったように日本の伝統と現代の結び付けをデザインを通してやった人。
主に本の装丁やポスターのレイアウト、タイポグラフなどを手がけたようだが、作品世界に入り込むためになまじの専門家顔負けの知識を持っていたとか…、さすがです。

 功績の一つには<田中一光明朝体>と呼ばれる書体を作ったこと。
古くから広く使われた書体にはゴシックと明朝と2大勢力(?)があった。
それぞれ一長一短で、ゴシックは力強いが優雅さに欠け、明朝は品があっても弱い印象を持つ。
そこで田中は力強くて品がある書体が出来ないかと独自の工夫を凝らして<明朝体>を考案。
いまではポスターなどに広く使用されているからそれと気づかずとも見ている人は多いと思う。

 手がけた装丁に、「江戸時代図誌<全25巻>」というものがあり、見つけたときには思わず「懐かしい」と声を上げそうになった。以前手伝ったことのある漫画家の仕事場で使っていました。あせあせ(飛び散る汗)
そうか、これを手がけた人なんだ。
他にも篠山紀信の「坂東玉三郎」写真集などもそうらしい。カメラ


「でも、私は知らないわ」と思っている人でも知っている物を手がけていますよ。





 MUJI(無印良品)


 基本理念からパッケージまで関わっていたそうです。
ね、知っているでしょ?ウインク

 他にもPARCO劇場のポスターやショップの紙袋のデザイン等…。
西武系列が多いみたいだが、LOFT、SEIBUデパート、(チョコレートケーキで有名な)TOPSなんかも彼の手によるものらしい。随分身近に存在していたのだと実感。プレゼント

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 こんな人の回顧録展覧会のポスターを手がける人はプレッシャーだろうな。
廣村正彰…って人かな?あせあせ
http://www.hiromuradesign.com/#/works167/

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(会場は初めていった場所でミッドタウンに隣接。ブラブラと写真を撮っていました。)


続いては、こんどこそよく知っていると思うぞ。(笑)

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荒木伸吾回顧展『瞳と魂』 @3331アーツ千代田(入場無料)

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 今年の前半に「大友克洋」原画展をやっていた建物で、アニメーターとして広く親しまれた荒木伸吾の回顧展が催されている。10日までだが、無料なので興味がある人はのぞいてみてください。
展覧会といっても規模は小さいです。
それでも展示された作品に親しみを持つ人なら楽しいひと時を過ごせるのでは?

 古くは「ジャングル大帝」から「あしたのジョー」、「バビル2世」、「魔女っ子メグちゃん」、「ベルサイユのばら」、「聖闘士星矢」など原画やセル画、設定資料図、他にもオリジナルのマンガ原稿などが展示されている。
巨人の星」の花形のどアップとかも当時を知っている人なら感動するのでは?目がハート

 下書きは、割と鉛筆で黒々と幾重にも線を重ねて描く人だったんですね。
まるで彫刻家が大理石から像を掘り出すように、白い紙からキャラクターを浮かび上がらせていたのでしょうか。
お客さんも<関係者>ッぽい人が多かった。(笑)

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 日本は大切な職人気質のアーティストをどんどん亡くしていっている気がしてならない。ふらふら

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