ただの休憩、その２

　孤独について書きたい、と、そう思った時、特撮映画のことを思い出したのだ。ああした映画やテレビドラマに出て来る怪獣というのは、けっこう孤独だったのでは、と、そう思ったのだ。そして、もしかしたらヒーローも意外と孤独だったかもしれない、と、そう思った。筆者が子供の頃は、ガメラは一匹だったし、ウルトラマンも一人だった。悪魔を裏切ったデビルマンは孤独に思えた。ヒーローが数人のグループなのは、それが地球人であるケースが多かったように記憶している。
　このあたりのことは、そうした専門家にお聞きしたいところだ。筆者はそこまでヒーローものが好きではなかったので。
　この宇宙生物シリーズを書くにあたって、もう一度、映画やテレビドラマを見直そうと思いながらも、なかなか、その時間を作れないまま、と、その程度なのだから、好きだとは言いようがない。
　見直していないので、分からないのだが、筆者が子供の頃にガメラを映画で観た時に、ギャオスとは何と孤独で気の毒な怪獣なのだ、と、そう思ったのだが、はたしてどうだったのか。暴れているのだから退治されても仕方ない、と、そんな乱暴な政治があるものだろうか、と、子供心にそう思ったのを覚えているのだ。まあ、あまり、頭の良い子供ではなかったので、勘違いしたまま映画を観ていた可能性もある。その真意さえ確かめないまま書き始めたのだから、不用意というものだ。
　そして、もう一つ。筆者はギャオスのソフビを大事にしていたのだが、ガメラのそれを買うことはしなかった。その理由は、今となっては思い出せない。思い出してみたかった。
　そんなことがあって、宇宙怪獣シリーズをはじめて、もう、その作品数はけっこうな量になっている。いろいろ事情もあって、このシリーズ、今年中には終了したい。ゆえに、もしかしたら、この後、少し、このシリーズが増えることになるかもしれない。