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2024年01月16日14:46

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国分寺再訪

 十年ぶりに国分寺を訪れた。西武国分寺線を東村山から散歩で歩いた終点だったのだ。
 十年前に来たときははっきりとした目的があった。かつて村上春樹さんが経営していたジャズバー「ピーター・キャット」の跡地と住んでいた家を見に行くというものだった。今回、せっかく国分寺まで来たのだからと、「ピーター・キャット」跡地と家も見に行ってみた。
 家は集合住宅ではなく戸建てなのだが、土地がホールケーキを十二等分したような変わった形をしている。詳しくは「チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏」(『カンガルー日和』収録)に書かれている。
 十年前は村上夫妻が住んでいた建物がボロボロのまま無人で残っていたが、今はその家は壊され、新しい家が建築中のようだ。何本もの柱が剥き出しで立っており、屋根も下地が敷かれていた。一日を通して家の両サイドをJRと西武線が轟音とともに行き交うこの土地に新しく家を建てようと思う人というのは、いったいどんな方なのだろうと興味を抱いてしまった。お金持ちの村上春樹ファンがここを買い取ってドーナツ屋でもはじめるのだろうか。
「ピーター・キャット」は、十年前はたしかダンス教室みたいなスペースだったと記憶しているが、今は美容院になっていた。
 都立多摩図書館にも寄った。都立とはいえ都心から離れているせいだろう、席取り争いもなく、ゆったりと読書や調べ物に没頭できる環境が整っている。新しく、天井が高いのも良い。つまり、最高の図書館ということだ。
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