中華レストラン「カリュウ」

　毎年妻の誕生日には（費用的に）ちょっと無理した高価なレストランで祝うことにしている。フレンチが多いが、イタリアンのときもあるし、昨年は鉄板焼きだった。
　祝うと言っても楽しいひと時を共に過ごすだけのことで、宝飾品のプレゼントを渡すなどということはない。ぼくができる最高のプレゼントは「経験」だと思っているからだ。
　今年はヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルにある中華レストラン「カリュウ」を選んだ。最後に（仕事がらみで）行ったのが十五年ぐらい前のことだからあまり当てにはならないのだが、ぼくが知る中華レストランで最高ランクの店だからである。
　久しぶりのみなとみらいなので、まずはショッピングモールを散策してほどよくお腹をすかした。
　そしてお待ちかねのカリュウ。
　窓際の席を用意してくれた。海を眺めながらコース料理を堪能。中華なので油を使った料理が多いが、いい油を使っているのだろうか、少しも胃がもたれることもなかった。そして素晴らしい料理は好き嫌いを凌駕する。海老も帆立も苦手な妻も美味しそうに食べていた。
　問題はそろそろぼくのネタも尽きてきたことだ。一年後、店選びにはかなり手こずりそうだ。