事故発生から5日目、
ようやく観光船 運営会社のトップが
マスコミの前に立った。
事件から5日間経ち、
記者会見に臨んだ責任者とマスコミとの対決は、
あまりも中身がなかった印象だ。
この観光船を運営する会社のトップは、
周辺の取材からも、もともと海も船も素人ということは
分かっていたことだ。
しかし、記者会見に参加した記者は、
なぜ悪天候で出港したのか、だれが出港を決めたのか、
船のアンテナが故障していたのはなぜかなど、
なにも質問の準備ができてない。
答える社長は、それなりに想定問答に頭を巡らせてきたのだろうが
言葉遣いも間違っており、質問を租借して答えるというよりは、
この場を早く終わらせたい気持ばかりが先立っていた。
そうした態度から、海の怖さを知らず、
観光客をなんとか船に乗せて稼ぎたいという思いばかりで、
人の命は二の次であったのではないかという
疑惑が滲み出ていた。
これは海難事故ではなく、海難事件だ。
知床の海を壊してしまった、その罪は重い。
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