スポーツの語源は、
ギリシャ語のdeportare(デポルターレ)からきている。
portare=働くのde=否定形で、そこから遊ぶ、楽しむという
意味に転じている。
日常から解放され、遊ぶこととされるスポーツだが、
現実はどうだろうか。
いつの間にか勝利至上主義がまん延して、
大学スポーツなどは、楽しむというよりは、
苦行の世界に近いのではないのか。
オリンピックに出場する選手が、
思い切り楽しんでプレーをしたいなどというものなら、
目くじらを立てる人も少なくないだろう。
オリンピック憲章にも、メダルの数を競ってはならないと
書かれているが、そんなことはマスコミは完全に無視。
ついには、勝つためには相手選手を壊してこいとする
指導者まで登場するようになった。
今回の日大監督の辞任は、
勝利至上主義の弊害の象徴といえるのではないか。
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