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2013年11月09日15:14

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熟睡電車

 夏以降だろうか、「住みづらい世の中になったなあ」と落胆することが何度かあった。
 電車で座っているときにまどろみ、隣の人に肘で突かれて目を覚ますという経験は誰もが持っているだろうが、ぼくの場合、その突き方に悪意を感じることがあった。グングンと強く押し返されることが続いたのだ。迷惑そうな表情もしていたことだろう。
 目を覚ましたぼくは表面的には恐縮している振りをしていたが、心の中では「何もそんなに強く突くことはないじゃないか」と思っていた。ぼくなんか、よほど重くない限り寄りかからせてあげている。

 しかし最近、どうもそういう話じゃないのではないかと疑いはじめた。
 ここ5週間ばかり、ぼくにとっては激務が続いているのだが(今日は11連勤の5日目)、電車で座ると、ものの5分ぐらいで熟睡の域に達してしまうのだ。座ったばかりのときは読書をしているのだが、すぐに瞼が重くなってくる。そしてハッと気がついたときには40分以上が経過しており、もうすぐ最寄駅なのである。
 おそらく、ぼくは隣の人にかなりの体重をかけて寄りかかっていたのだ。先ほど「ぼくなんか、よほど重くない限り寄りかからせてあげている」と書いた。それはつまり、よほど重いときはぼくだって肘で突くことがあるということなのだが、ぼく自身が熟睡することで、隣の人にその「よほどの重さ」をかけていたのだ。
 そりゃあ、強く突きたくもなるわなあ。

 猛省しました。
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