mixiユーザー(id:2312860)

Javascript の設定が無効になっているため、一部の機能を利用できません。

詳細はヘルプをご覧ください。

2018年08月07日22:03

800 view

読み始め－「マルクスに凭れて」(01)

岡崎次郎の『マルクスに凭（もた）れて六十年』を読んでいる。
この本については、ちょうど１０年前に書いたことがある。

◆ある老翻訳家の行方
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=722551780&owner_id=2312860

読むべきか読まざるべきか迷っていた本だが、５４歳になって、迷いがフッきれた。いざ読もうと思うと、今度は探し出すのが大変だった。もともと第一刷しかされておらず、増刷や復刊が期待できる本でもない。古本として入手するのも難しい。小さな図書館には、置いていない。

色々と調べたところ、某大学図書館にある蔵書を近所の公立図書館で「取り寄せて」もらえる可能性があることが分かった。そして、請求から数週間を経て、本を手に取ることができた。

まず、以下の戦後篇を読み終えた。

Ⅱ　戦後篇
i 『資本論』との再会
ii 九州大学まで
iii 九州大学教養部－社会主義協会草創のころ
iv 九州大学から法政大学へ
v 『資本論辞典』（青木書店版）
vi 法政大学経済学部
vii 『マルクス＝エンゲルス全集』（大月書店版）
viii『資本論』新訳（大月書店版）
ix 『剰余価値学説史』（大月書店版）
x マルクス＝エンゲルス書簡集
xi 『現代マルクス＝レーニン主義事典』
xii マルクスから学んだもの
xiiiマルクスとの別れ

この本については、社会主義協会の親玉であり、岩波文庫版『資本論』の「訳者」である向坂逸郎との確執のことが話題になることが多い。しかし、この本の面白さは、ほかにも色々とあると思う。

大月書店のマルクス=エンゲルス全集の『資本論』が岡崎ではなく「マルクス=エンゲルス全集刊行委員会」の「訳」と記され、奥付に「大内兵衛・細川嘉六」の「監訳」と書かれた経緯などが分かったことなども、個人的には面白かった。

この本については、いずれまた記すことになると思う。

◆『マルクスに凭れて六十年』を採り上げたブログなど
・マルクス主義に殉じたのか？　『マルクスに凭れて六十年』
http://d.hatena.ne.jp/kamiyakenkyujo/20180212/1518366083
・岡崎次郎はどこへ消えたのか (4)
https://plaza.rakuten.co.jp/kngti/diary/200709280000/
・「マルクスに凭れて六十年―自嘲生涯記」岡崎次郎
http://tomokazu2006.jugem.jp/?eid=281
・『資本論』翻訳者の西方への旅たち――岡崎次郎
http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-1924.html
・　「マルクスに凭れて六十年～自嘲生涯記」　岡崎次郎
https://maiumy.exblog.jp/23095936/
・死に際
http://ryuichiro-n.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/20066_3012.html
・西部邁２　[本の紹介・批評]
https://sorasaku1172.blog.so-net.ne.jp/2018-03-09

2 0