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2012年07月02日12:48

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モジョライブ〜「ザ・たこさん」の衝撃

 実に4カ月ぶりのモジョライブ。
 5バンドが競演するライブだったのだが、例によってぼくはYou Tubeで万全の予習をしていた。参加を決意したのは、トリの「ザ・たこさん」のファンキーぶりが気になったから。
 期待は良い意味で大きく裏切られた。
 かれこれモジョでは20回ぐらいライブを楽しませていただいているが、「ザ・たこさん」は3本の指に入るパワフルなパフォーマンスを披露。すっかりファンになった。
 一見、コミックバンドである。一時間弱のステージで、ボーカル安藤さんのステージングのテーマは、マスクとマント姿での登場から終了まで、明確に「プロレス」である。それも、曲の途中で客のビールを飲んだりウズラの卵を食べたりといったパフォーマンスは、ヒールと言っていいかもしれない(You Tubeで観た別のライブでは、冷凍のサバを食べようとして、噛めずに苦労していた)。
 しかしギター、ベース、ドラムの演奏レベルは非常に高く、さらにボーカルもキッチリうまかった。ファンキーって、ちょっとコミカルな印象を与えてしまいがちだが、そういうことがちゃんとできていればドライブ感に客は酔うものなのである。さらに、ファンキーバンドに関してぼくには好きなギターの音色とスタイルがあるのだが、その点でもハマれた。
 店内は大盛り上がりで、ぼくはすっかり酔いしれ、この場にいられた幸福にゾクゾクした。


「ザ・たこさん」だけが素晴らしかったわけではない。
 ピアノの弾き語りを演じたMary(BLUE TRIKE)さんは単に歌がうまいだけではなく、声にはっきりと個性があった。声だけは努力ではどうにもならない。持って生まれた自前のものでやっていくしかないので、Maryさんはその声に生まれたことに感謝しなければならない。
 途中で何度も「皆さん、飲んだり食べたりしながら聴いてくださいね」と言っていたが、曲が始まると客席は水を打ったように静かになった。その様子に、Maryさんは「皆さん、息してますかー?」とボケていた。
 ご本人はよく分っていなかったようだが、客は全員その歌声に圧倒され、飲んでいる場合ではなかったのだ。


「quartet Nico」も演奏が気持ちよかった。リーダーのサックスの男性は客を笑わせようとしているわけではないのだろうが、何だかぼくのツボには入ってしまい、終始一人で笑い転げていた。
 でも、もう一度言っておくが、演奏はまた観たいぐらい素晴らしかった。
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