『甘い生活』久しぶりに観る。フェリーニは人生を描く。やはりイタリアン、ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂の天井画のように、人生なるものあらわす。スクリーンで観たことないけれど、これは銀幕で観なければならない。専用のシアター買えないけれど、プ
『フェリーニのローマ』 前半、無神論者のお父さんに家族が映画館に連れて行かれるが、そこで彼らがスクリーン真下あたりから観る映画は、そのやや斜めになったフレームのなか、登場人物の身体の下方が歪んだ形となって表わされる。われわれを映画の登場
『銀河』 消ええぬ想いは、ミルキーウェイ♬ ミルキーウェイはママの味。われわれは生まれ出ずる悩み、或る一貫性のなか矛盾に充ちて生きている。その夢は取り憑かれているものあらわす。取り憑かれているものはまず、現実の光景と現実界的現実に在
Spiritual You Don't Know What Love Is Turiya And Ramakrishna
『フェリーニのローマ』と『銀河』 私の記憶が正しければ、ふたつの作品を観ながら思い出したことは、フェリーニとブニュエルは娼館が表わされることが多いのと同時に、アンチ キリスト教もまたよく表わされていることである。娼婦性においては、少々退廃
スピルバーグもイーストウッドもストーリーが大事だと言う。ファンタジーだしシュールだけれど、ちょっと物語映画に縛られる脳を解放するため、フェリーニとブニュエル観ようかな。脳が反動を求める。フェリーニはだんぜんカビリアの夜、甘い生活、8 1/2の頃
『ペイルライダー』 ジョージスティーヴンスの軌跡を辿れば『シェーン』のラストの少年の声、モラルよ帰ってこい、とも思えるけれど、いまのアメリカのノアの方舟とか創世記を信じている人々がめちゃくちゃ多い時代に比べたら信じられないぐらいモラル
『ゼロ・グラビティ』 おもしろかった。宇宙空間のふたり、という感じで、タルコフスキーっぽいのかな、と思っていたら、ハリウッドのまんまのムーヴィーである。クルーニーもそうそういなくなっちゃうし、サンドラブロックのサヴァイヴァルである。手
『カラー・パープル』 フォードが表わすもの、すなわち過去の憧憬を見つめていた人々がやがて未来への眼差しへと転じること、そしてキャプラが表わすもの、すなわち未来ばかりを見つめていた主人公が過去にある身近にあるものを見つめだすこと、それらの交
『バード』 前半はフラストレーションの塊と阿片窟の住人のようなバードが表わされ、安定して楽しい雰囲気は中盤のディープサウスでの演奏旅行のみに表わされ、そして終盤での不安定な情緒に快楽してくる。かすかな記憶、『ジャージー・ボーイズ』ってイー
『冷血』 かつてこの原作を読んだあとに、メイラーの『裸者と死者』へと進もうとプランしたけど、この小説だけでいっぱいいっぱいであった。ブルックスが創ったものを観ようというより、この小説がどう映画化されているのが気になったから観たのだけれど、
『パーフェクト・ワールド』 家族的な結びつきを壊す(ように彼に思われる)ものに、ブッチは怒りを表す。しかしながら、親子関係の未発達の彼のセンスがラストに表わされる。そのことは、父が不在するアメリカの普遍性が表わされているかのようであり、パ
むかしこのスピルバーグについて書かれた本を読んだとき、金勘定のハナシばかりだなと思ったが、今回はスピルバーグ自身のイメージをどうハリウッドというビジネス社会で実現していけてるのかを垣間みれて、なかなか面白かった。スピルバーグの嫌な奴な部分も
立ち読みした本を10分パラパラとめくると、文芸におけるアメリカンにポピュラーなふたり、ウォルト・ホイットマンは暗黒を基盤として持ちそこから光明へと超越すると書いてあり、マーク・トウェインは東部- 文明、秩序、教養 -と西部- 自然、自由、野生 &
『フック』 『フック』久しぶりに観ておもしろかった。さいしょ観たときはロビンウィリアムスに違和感あったし、いま観ても、ジュラシックパークのひとつ前の作品なのに、SFXはクリストファーリーブのスーパーマンレヴェルなんだけれど(逆に言えば、スピ
『アウトロー』 東から西へと向かうフロンティアとは違った、また別のフロンティアが表わされる。主人公ジョージー・ウェールズは逃亡というより漂流している。リンカーンのようなチーフをはじめとした“非文明人”たちとの邂逅が成される。彼らは約束の地
『父親たちの星条旗』 *アメリカンドリーム、もっと端的に言えば夢である。 ・夢に苛まれるアイラ、 ・一時期の夢に酔いしれるレイニー ・ 堅実に生きるドク *写真による、ヒーローとは何か。 ・虚構、偶然、 *ヒーローはい
『レヴェナント: 蘇えりし者』 *神秘的であった。森なるトポスも『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のブロードウェイというシヴィリゼーションと同じように、そこが聖域である。どちらの主人公もその聖域で成就する。 *冒頭から
『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』 こち亀が終わる。こうしたときにこそ、香取慎吾に大河ドラマ俳優の意地を見せてもらいたい。ダーティハリーは5までだったけれど、インディアナジョーンズも5をつくる予定のようであり、それを有終の美に飾る予定
『ダ・ヴィンチ・コード』、嘘を誠にするロマンである。ハリーポッターやスターウォーズがファンタジーであるのに対し、この作品は史実をセミオティックに浪漫とする。史実そのものがミステリアスにロマンがある。そのグリッドを並べ替え、小説と映画はロ
ルー・ワッサーマンはスピルバーグの劇場映画デビュー『続・激突!/カージャック』において、プロデューサーのブラウン/ザナックに“Make the film. But you may not be playing to full theatres”とゴーサインを出したらしい。シビアだけれど暖かな言葉にも
ルー・ワッサーマンはスピルバーグの劇場映画デビュー『続・激突!/カージャック』において、プロデューサーのブラウン/ザナックに“Make the film. But you may not be playing to full theatres”とゴーサインを出したらしい。シビアだけれど暖かな言葉に
Shadows of Love Forgotten I Do It for Your Love Mediterranean Sundance/Entre Dos Aguas
1. Shadows of Love Forgotten (Mike Nock) I Do It for Your Love (Bill Evans & Toots Thielemans) Mediterranean Sundance/Entre Dos Aguas (Larry Coryell) http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1955251628&owner_id=25662862. Spiritual (John Coltrane)
個人のイシューとしての“第二次大戦”そしてトラウマに志向してしまう。ヒトはナショナリズムに生きているのでは勿論ないし、個人として生きているものである。『我等の生涯の最良の年』は今回、そうした感覚を持たせてもらった。 アルの息子の方が原
劇場で観る映画として『踊る大捜査線』以降の邦画の大作をまったく観てないので、最近読んだ記事に、バクマンとアイアムヒーローが興行成績がよかったとあったので、レンタルしに行く。アイアムヒーローありますか?と尋ねると、まだ出てないと言われる。
『渚にて』 核フォビア、赤フォビア、ニューフロンティアへの夢への危ぶまれ、そんな時代の作品である。約半世紀前には、兄弟よ、まだ遅くない、というメッセージがなされていたにもかかわらず、アトムよ、ほとんどもはや後戻りも前のめりも出来なくなった
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』さっぱり分からなかった。前のまた見直そう。 『シン・ゴジラ』の絵コンテのようなショットが順繰りに並ぶコンティニュイティに比し、省略などでのリズムが気持ちいい。アニメの方がやはり活き活きしているな。『シン・ゴジラ
姪がけっこうシーンと静まってるなかオレだけがゲラゲラ笑っていたと言っていたが、日本のシアターは笑い声も喝采もあまり聴こえてこないので不思議である。アメリカ人たちは大声出して観ている。スピルバーグやイーストウッドを観ているなか、やはり映画は劇