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2025年09月05日23:09

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「からっ風野郎」増村保造〜三島由紀夫がヤクザ役で出演!〜

三島由紀夫がヤクザのチンピラ役で出演。増村保造映画の常連、若尾文子が相手役だ。落ち目のヤクザ、朝比奈組の二代目武夫(三島由紀夫)は、敵対する新興ヤクザ相良商事の社長相良雄作(根上淳)を大怪我させ、刑務所に入っていた。面会に来た男が武夫だと思って殺そうとした男は、別の囚人だった。武夫はバレーボールをしていて、代わりにつなぎで来た男だった。三島由紀夫は筋肉質な裸体を最初から見せびらかすようにして登場する。台詞は思ったほどひどくもなく、まずまずヤクザな男を演じているが、殴ったりする感じがうまくない。根っからのワルには見えないのだ。たまたまヤクザの組の二代目として生まれた男で、根っからの悪人ではないという設定なのでいいのだが、迫力は感じられない。堅気の気の強い娘の若尾文子に惚れられて、女を見捨てられなくなる。赤ちゃんが出来てしまい、堕ろそうと説得しても「産む」と言い張る若尾文子。敵対するヤクザと手打ちをして、足を洗って出直そうとした矢先に、殺し屋に撃たれてデパートのエスカレーターで倒れて死ぬ場面が見せ場だ。赤ちゃんの産着を買いに行ったところを撃たれ、昇っていくエスカレーターを降りようともがきつつ、仰向けに倒れて上へと運ばれていくのだ。手には赤ちゃんの産着。白いジャケットに赤い血がいい。労働組合で赤旗を振り回している若尾文子の弟を川崎敬三が演じており、相良組に人質に取られて助けるというのも随分とお人好しだ。朝比奈組の弟分に船越英二。大学出で、ヤクザの足を洗いビジネスで生きていこうと武夫を誘う。喘息持ちの殺し屋、神山繁が不気味でいい。


1960年製作/96分/日本
配給:大映

監督:増村保造
脚本:菊島隆三、安藤日出男
企画:藤井浩明、榎本昌治
製作:永田雅一
撮影:村井博
美術:渡辺竹三郎
音楽:塚原晢夫
録音:渡辺利一
照明:米山勇
キャスト:三島由紀夫、若尾文子、船越英二、川崎敬三、志村喬、水谷八重子、小野道子、根上淳、矢萩ふく子、山本礼三郎、神山繁、浜村純
☆☆☆3
写真引用コピーライト1960 KADOKAWA
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