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日記一覧

2020年の映画
2020年12月30日21:30

2020年はベスト10は選べない。映画館でほとんど映画を観られなかったからだ。日本映画は、「スパイの妻」の黒沢清演出と蒼井優が素晴らしかったし、青山真治の「空に住む」も素晴らしかった。「海辺の映画館」は、大林宜彦監督の執念のようなものを感じた集大

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小室等と別役実
2020年11月14日17:36

再び別役実の話である。その後、別役のいろいろな戯曲を読んでいる。そして、ユリイカ「別役実の世界」を読んでいたら、小室等が文章を寄せていた。1969年、「ザ・ハイスクールライフ」という読書新聞の編集人をしていた松岡正剛氏が「六文銭」と出会い、六文

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「雨が空から降れば」という歌がある。小室等の歌である。フォークグループの六文銭だ。子供の頃からこの曲が好きで、雨が降るたびに口ずさんでいた。「しょうがない、雨の日がしょうがない」と。最近、今年の3月に亡くなられた別役実の戯曲を読んでいた。別

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「7日間ブックカバーチャレンジ」のラストの7日目。 最後に何の本にしようかと迷った。Facebookでは、北海道の地方創生を考えるうえでヒントになる1冊、藻谷浩介氏の『里山資本主義』にした。アフターコロナに向けて、密な東京一極集中から地方への分散、移住

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「7日間ブックカバーチャレンジ」の6日目。7日間7冊の本の紹介です。内田樹は共感する部分が多くて、いっぱい読んでいます。「日本辺境論」「寝ながら学べる構造主義」「街場のメディア論」など著作多数。知の領域を縦横無尽に駆け巡る。ほとんどいつも同じよ

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「7日間ブックカバーチャレンジ」の5日目。7日間7冊の本の紹介です。  川上弘美は大好きなんです。女性の小説が結構好きで、川上弘美を筆頭に、絲山秋子、小川洋子、江國香織、三浦しをん、梨木香歩、角田光代、吉本ばなな、桐野夏生、田口ランディ、宮部み

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「7日間ブックカバーチャレンジ」の4日目。7日間7冊の本の紹介です。7日のうち1冊はハードボイルド冒険小説を入れたいと思い、大好きな志水辰夫から「背いて故郷」。シミタツ節の文章にしびれます。志水辰夫はどれを読んでも面白いし、男が憧れる誇り高きロマ

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「7日間ブックカバーチャレンジ」の3日目。7日間7冊の本の紹介です。ジョン・アーヴィングの物語術にハマった。一度読みだしたら止まらない。本を読み終わるのがもったいないほど面白い。ある家族に不幸なことが次々と起こるのだが、「あらゆるものはおとぎ話

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「7日間ブックカバーチャレンジ」の2日目。7日間7冊の本の紹介です。何を隠そう私は文学部フランス文学科専攻なのであります。あの頃、フランスの文化的な世界はカッコ良かったのです。ちょっと前に実存主義のサルトルとカミュがいて、僕の大学時代は構造主義

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最近、ポスト・コロナが議論されつつある。すでに時代は、「コロナ前」と「コロナ後」に区分されるかもしれないというのだ。それぐらい「コロナ後」はどういう世界になっているかわからない。いろんなことに影響が及びそうだ。気になった文章に以下の2つがあ

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WOWOWでアルノー・デプレシャンの劇場未公開作品らしい。第72回カンヌ国際映画祭に正式出品で最新作だ。アルノー・デプレシャンは『クリスマス・ストーリー』ぐらいしか観ていない。フランス北部のベルギー国境近いルーべという町の警察署の話だ。警察署長

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