久々のゴダール映画である。U-NEXTでまだ未見のゴダール作品があったので視聴。Wikiによると、「オペラ『カルメン』の著作権保護期間が1983年に切れパブリック・ドメインになったことで各国でさまざまな『カルメン』に想を得た作品が作られた。そうした状況の
安部公房×勅使河原宏のコンビによる不条理劇の映画化作品は『砂の女』、『他人の顔』があり、学生の頃に名画座で観た記憶がある。その独特の映像世界は強く印象に残っている。本作は『砂の女』、『他人の顔』と共に、安部公房の「失踪三部作」の一つと言われ
リチャード・フライシャーは様々なタイプの娯楽映画を作ったアメリカの職人監督。『海底二万哩 』、『ミクロの決死圏』、『ソイレント・グリーン』などのSFエンタメ大作から、『絞殺魔』や本作『見えない恐怖』などの犯罪サスペンスもの、『トラ・トラ・トラ』
これまで見てきた大島渚作品とはガラリと雰囲気を変え、沖縄観光旅行のような軽いタッチの作品で、これが大島渚作品か?と肩すかしを食らう。武満徹の音楽にしても安っぽい感じだし、栗田ひろみの舌足らずな台詞まわしもあって、なんだか大島渚映画としては物
ジェーンを演じるベティ・デイヴィスがとにかく怖い。皺だらけで化粧をした老婆の狂気。過去の栄光が忘れられないおぞましい女の狂気を描いた怪作である。無声映画のハリウッドのスター時代をいつまでも忘れられない老女優を描いたビリー・ワイルダーの『サン
東西冷戦時代の物語。音速の6倍で飛行し、レーダーに影すら残さないソ連の最新鋭戦闘機ミグ31を、アメリカ空軍の一軍人がモスクワから盗むというとんでもない話。グレイグ・トーマスのベストセラー小説の映画化。元空軍の優秀なパイロットだったが、ベトナム
加藤泰の晩年の作品。おなじみ江戸川乱歩の怪奇ミステリー小説の映画化。加藤泰監督は、独特の映像演出を随所でやっている。普通のショットが少ないぐらい独特の奇をてらったショットが多い。イマジナリーラインを何度も飛び越え、360度カメラがぐるっとあお
ジャン=ピエール・メルヴィルの傑作『サムライ』が4Kレストア版で劇場公開されたので、観に行った。レビューについては6年ほど前だがしっかり書いたので、それ以上付け加えることもないのだが、それでも観た記念として少し書いておく。『サムライ』(1967)
<ネタバレというか、結末の内容に触れています。ご注意ください。>ジャファル・パナヒ監督の前作『熊はいない』(2022)は、人々を縛り付け怖がらせる幻想としての「熊」に怯えている人間たちと、映画を撮ることでその抑圧幻想に加担する恐ろしさを二重構造
トニー・スコットの映画をこのところ続けて見ていて、本作も過去に見たはずのものだったが改めて見返してみた。映画館で観た映画はレビューを書いていたが、DVDで見たものはある時期までレビューを書いていなかった。この映画はもの凄い映像のカット数である
トニー・スコットの映画をこのところ続けて見ていて、本作も過去に見たはずのものだったが改めて見返してみた。映画館で観た映画はレビューを書いていたが、DVDで見たものはある時期までレビューを書いていなかった。この映画はもの凄い映像のカット数である
トニー・スコット監督は言うまでもなく『ブレード・ランナー』、『エイリアン』などで有名なリドリー・スコット監督の弟である。CMディレクター出身であり、アップを多用した細かいカットを重ねつつ、その映像表現は兄以上の才能があるとも言われている。私は
トニー・スコット監督はヨリの映像を多用する。状況を説明するようなヒキのショットを入れずに、ヨリの顔のアップでグイグイと映画を引っ張っていく。ヒキは大ロングの街や橋や高速道路や海辺の俯瞰など。この映画のオープニングも、顔のアップを重ねながらテ
1月クールに今泉力哉の『冬のなんかさ、春のなんかね』(日テレ)がテレビドラマとしては斬新で画期的だっただけに、この4月ドラマは何か物足りない。テレビドラマは脚本が大きな要素を占める。脚本が面白ければ、そこそこ楽しめるのは間違いない。あとはキャス
トニー・スコット監督の1983年デビュー作である。トニー・スコット監督は2012年68歳の若さで亡くなった。カリフォルニア州サンペドロのヴィンセント・トーマス橋から飛び降り自殺したのだ。1986年の『トップガン』をはじめ、『トゥルー・ロマンス』(1993)、
20世紀の「ヌーヴォー・ロマン」を代表する作家アラン・ロブ=グリエの映画監督第3作。デビュー作の『不滅の女』(1963)は、ふと出会った謎の女に翻弄される男の話で面白かったし、第2作『ヨーロッパ横断特急』(1966)は、フィクションの迷宮に誘われるよう
『わたしは、ダニエル・ブレイク』(2016)、『家族を想うとき』(2019)に続く「イギリス北東部3部作」の最終章と言われる本作。徹底して労働者階級の厳しい現実を描き続けてきたケン・ローチ(89歳)の最後の作品とも言われている。「オールド・オーク」はE